今月の初めに始めたマイクロバブル水耕栽培実験が、徐々に発展しています。
最初は100リットルの水槽ひとつから始めたのですが、それが2つになり、最近は、200リットル水槽も加わり、合計で3つになりました。
いずれも、それらの水槽にマイクロバブル装置を入れただけの簡単なものですが、それがちょっとした工夫で意外とうまく成長し始め、それらを毎朝食卓に出すことができるまでになりました。
すでに、その若干の成果については本ブログで紹介してきていますが、実際にやってみるといろいろなことが解ってきて、おもしろく、ゆかいな試みとなっています。
どこかのお菓子の宣伝にもありましたように、止められない、止まらないマイクロバブル実験になりそうな気配濃厚です。
それから、一定の、あるいは予想以上の成果が出てくると、「今度はこうしてみよう。ここが問題だった。そのコツは、ここにあった」などという、反省や教訓が得られるようになります。
このやり取りが結構楽しく、やはり実験は自前でわくわくしながらやるものだと思い直しています。
そして、こうなってくると、私の性分のせいでしょうか、さらに踏み込んでやりたいという気持ちがこんこんと湧いてきました。
もともとは、ものぐさなのですが、意外と、事と次第によっては、それが異なってくるといいましょうか、早い話が気まぐれなので、うまく行くとそちらの方に流れ込んでしまうのです。
そんなわけで、水耕栽培のスペースに余裕を見つけると、それが気になり、今夕には野菜の苗を7株も買いにいきました。
ついでに、買った野菜の名前が解るように、しっかりとメモをしてきました。
都合がよいことに、いつも苗を買うホームセンター「ナカシマ」では、その苗を入れる駕籠を無料でいただけますので、これを丸ごと再利用する手を考えつきました。
この駕籠の下端に発砲スチロールの板を張り付け、それで駕箱ごと浮かべられるようにしました。そして、この駕籠のなかに苗を入れて育てようという方式です。
駕籠の底は約3cm四方の隙間がありますので、苗の根は、ここから降りて水面まで到達することができます。
このゾーンには、サラダ菜やレタス系の野菜を中心にして植え付けを行いました。
この途中で、苗に付いていた土の大半を除去しますので、当然のことながら苗が弱ってクタンとなって萎れてしまいます。
その状態から、再び元気を取り戻して、それこそ自立させるまでに約2日かかります。それから、当然のことながら、このマイクロバブル水耕栽培のベッドは、かなりの高密度になります。
おそらく、一つの水槽に20数本の野菜が植えられていますので、合計は60~70本といったところでしょうか。
1平方メートルあたりの本数は50本を超えていると思います(これもやり過ぎですが、ここにも私の性分が現れています)。
それから、マイクロバブル装置の件ですが、これも節約方式で対応することにしています。
一つの水槽ごとにマイクロバブル発生装置を配備するのが理想的ですが、できるだけ節電でいこうとも思っていますので、現在は2機(各180ワット)で対応しています。
マイクロバブル装置1機で、2つの水槽に満遍なくマイクロバブルを供給するにはちょっとした工夫が必要でした。
装置をひとつの水槽に固定して、同時に、その水を2つめの水槽に注ぎ込み、かつ両水槽の水位を一定にして循環させることができるようにしました。
さて、これで、手持ちの水槽をすべて使い果たし、なおかつ、それらの水槽で育てる野菜の数も、そこそこになってきました。
おかげで、マイクロバブル水耕栽培で野菜をどう育てればよいかについてはかなりの解明がなされましたので、その最初の目的達成はできたと思っています。
また、露地野菜との比較もなされ、これについてもマイクロバブル水耕栽培の優位性が、ある程度明らかになりました。
次の第三の課題は、味の改善を図ることです。これについては、その水耕栽培開始前の味を確かめ、それとの比較を行う必要があります。
これから、その本格的な比較を行いますが、先日、購入してきた、たしかサラダ白菜の葉っぱだったと思いますが、それちぎって食べてみました。
そしてら、堅すぎて、とても食えるようなものではありませんでした。素人ゆえでしょうか、見た目は非常に柔らかそうに見えたのですが、実際はそうではありませんでした。
同時に、これを柔らかくできれば、相当な問題になるとも思いました。
毎朝、柔らかくて美味しい新鮮野菜を食べて健康を回復する、これが理想ですので、これから、その味の改善について研究してみたいと思います。
すこし長くなりましたが、最後に、先日紹介させていただいた武蔵ネギの林立の様子を写真で示させていただきます。
微視的視野から眺めれば、これはネギの林に見えますが、みなさんはいかがですか?
今宵は月明かりで、私の水耕栽培水槽にも影ができています。月が明るすぎて星もみえないほどです(午前3時6分)。
つづく
林のように見えなくもない(?)武蔵ネギたち、2012年10月26日、筆者撮影。
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マイクロバブルの循環水槽ですが私も考えています。それは発生装置と取水部分を別々の水槽に入れ、階段式に水を流す方法です。
途中にもう一つ水槽を入れることもできます。やってみるといろいろ考えが湧いて本当にワクワクします。実際に効果がいろいろ出るようやってみます。