昨日は、急ぎの申請書を書きあげ、無事提出を済ませました。

マイクロバブル技術を「地域に根ざすことができる技術」として、実践的に発展させることを主眼にしました。

このような視点からの本格的なアプローチは初めてのことであり、これまでの点から面への展開が期待されるところです。

その後、解放感に浸りながら、次は何をするかを考えてみたところ、まずは、GFHのマイクロバブル水耕栽培をさらに充実させるのがよいという結論に達しました。

善は急げで、まず4つ目の水槽を確保しました。これには、市販の物入れ、蓋つきのプラスチック製ですが、これが安く買えますので、早速水槽に使うことにしました。

私の性格でしょうか、同じことを繰り返すことを好みませんので、すべて、その水耕栽培の方法を変えてきました。当然のことながら、4つ目にも新たな工夫を加えることにしました。

それは、野菜の苗を買う時に、それを入れる駕籠があり、店によっては、それをサービスでいただけますので、それを丸ごと2つ使うことにしました。

3つ目の水槽では、発泡スチロールの板をくっつけて、その駕籠を水上に浮かばせましたが、今度は、その駕籠を吊り下げましたので、固定化されました。

その上に黒いビニールシートか発砲スチロール板をひく予定ですので、今度は根の部分の遮光がほぼ完ぺきになされることになります。

ここまでできましたので、当然のことながら、野菜の苗を買いに行き、レタスや白菜、キャベツなどの苗を12本、そしてスーパーで武蔵ネギの束を4本買ってきました。

これで我が家の野菜の数は、90本前後になりますので、ちょっとしたミニ野菜工場化しつつあります。

さて、植物は正直ですから、環境や栄養が整えば、すくすくと育ちます。その力をマイクロバブルで引き出してやる、それがマイクロバブル水耕栽培のコツではないかと思います。

もちろん、うまくいかない場合や野菜もあります。それらを以下に紹介します。

①豆苗:これは上部をカットして3度目の生育を期待しましたが、うまく育ちませんでした。

②カイワレ大根:これも根の部分を残して二度目の発育をめざしましたが、無理でした。

③三つ葉:これもカットしたあとにうまく成長することができませんでした。

これらについては、再挑戦をしてみたいと思います。

また、他の野菜においても、うまく成長するかどうかの問題で、重要な違いがありました。

それは、根が十分に伸びて水中まで到達しているかどうかでした。当然のことながら、それが実現できていない苗の生育はわずかでした。

その典型的な事例を、次の写真で紹介します。いずれもレタス系の野菜ですが、右手の方は、根がわずかにしか水面に到達していませんので、成長が滞っています。

逆に左は、すくすくとよく育っていますので、この違いは明らかです。

レタス比較

レタスの発育の相異。この問題は改善できるが、試験用に、そのままにしておいた。筆者撮影2012年11月3日。

それから、前回に第3の課題として指摘したマイクロバブル野菜の味の問題ですが、これは非常に明確な相異がありました。

まず、購入してきた苗、すなわち、マイクロバブル水耕栽培を行う前の苗を、すべて試食しました。結果は、次のようでした。

①硬すぎて、よく噛めない。野菜ですから一見すると柔らかいように感じますが、そうではありません。これはレタス系においても同じで、口の中で噛むのを止めるほどでした。

②ほどんど味がなく、あるいはいやな味がして、口のなかで噛んでも、それらを思わず、吐き出してしまうほどでした。つまり、美味しくなかったのです。

このように、ほとんど食べる気がしないほどの野菜の苗を用いてマイクロバブル水耕栽培を開始したということです。

これから、この味の改質問題を詳しく検討していきますが、おそらく、徐々に、この味が変わって行って美味しくなってくるのではないかと予想しています。

そして、この格段の美味しさが、マイクロバブル野菜の決定的な特徴になっていくのではないかと予想しています。

その意味で、この第3の課題の探求は、非常に重要であり、ここにブレイクスルーの糸口があるのではないかと思っています。

つづく