今回の記事の主人公はXさんです。2010年頃からマイクロバブル装置をいくつも購入され、すっかり、マイクロバブル愛好者となられました。

このような方々を、私は、「マイクロバブル仲間」と呼んでいます。

そのXさんの最近の関心事は、もっぱら、ご自分の健康問題です。

先日、かれから、ある写真をみせていただきました。それには、血液の赤血球が写されていました。

彼の説明によれば、その赤血球の様子がマイクロバブル入浴を開始した時から大きく変化したというのです。

この変化については、私も興味があり、早速、その写真を比較させていただくことにしました。

「これは、まったく違いますね」

ーーー 一目瞭然とは、このことか。これは誰の目にも明らかだ!

Xさんが、マイクロバブルのお風呂に入り始めたのが2010年ですから、2008年、2009年の写真には、まるで葡萄(ぶどう)の房のように、数百の規模で凝集した赤血球群が出現していました。

この時、Xさんは、いつ倒れてもおかしくないといわれたそうです。

それからでしょうか。Xさんは、ご自分の健康を大切にされるようになり、マイクロバブルに出会うことになります。

その最初は観賞魚からであり、魚によいのであれば人間にもよいはずだとマイクロバブルの風呂に入り始めます。

その結果、2011年、2012年の血液観測写真では、かつての赤血球の凝集がなくなり、いわゆる「血液サラサラ」の状態に回復されたことが示されていました。

この結果を得て、当事者のXさんは、マイクロバブルによる健康改善をますます認識するようになりました。

そのXさんが、一連の潮湯のブログ記事を読んだと電話をしてきました。そして、その潮湯に入りにいきたいとのことでしたので、その潮湯がある旅館を紹介しました。

どうやら、Xさんは、マイクロバブルによる健康に関することについては、即座に行動を起こされるようで、その潮湯体験が実現されました。

翌日、すっかり顔の表情が和んだXさんと面会し、潮湯がとてもよかったとの感想を仰られていました。

そして、次の「勘違い」をしていたことに、潮湯に浸りながら気付かれたそうです。

「私の家には井戸が6つあります。また、海の近くですから、その井戸水には当然のことながら塩分が含まれています。

最初のマイクロバブル風呂では、その塩分が含まれている地下水を沸かして入っていました。そして、それから3カ月目に、風呂が壊れてしまいました。

その時は、なぜ壊れたのか、その原因が解らずじまいで、新しい風呂では、そことは異なる井戸水を汲み上げて使いました。

そしたら、どうもマイクロバブルが効かなくなったような気がしてきて、マイクロバブルの能力アップを図ったのでした。

もちろん、その時も、なぜマイクロバブルが効かなくなったのかは不明のままでした。

昨晩、潮湯に浸かりながら、これまのことを振り返ってみて、その謎解きが初めてできるようになりました。

じつは、最初のマイクロバブル風呂の時に、私は潮湯に入っていたのです。昨夜も風呂の水をなめてみると塩辛く、その辛さが前の風呂の水とよく似ていました。

そのためにマイクロバブルが大量に発生して、風呂のボイラーを壊してしまったのです。ようやく、その原因がわかりました。

それから、新しい井戸水のマイクロバブル風呂に切り換えたのです。

この水には塩分がほとんど含まれていませんでしたので、その分、マイクロバブルの効果が落ちてしまって、なにか物足りないと思っていたのは、その塩分がなくなったことに原因があったのでした。

これでようやく納得しました」

「ということは、日本で最初にマイクロバブル潮湯に入っていたのはXさんだったということになりますね」

「どうやら、そのようです」

「昨晩の潮湯の感じを身体が覚えていたのです。これは、前の我が家の風呂と同じだ。もしかしてと、先ほどのことを思い出したのです」

「それはよかったですね。それにしても、惜しかったですね。しかし、その風呂が3カ月しか持たないのでは、どうしようもありませんね」

こういい合いながら、しばらくの間、楽しい潮湯談義が繰り広げられました。

今回の潮湯のおかげで、「ミスターXの勘違い」はすべて解消され、「めでたし、めでたし」の結果となりました。

風呂が壊れるまでの3カ月間、Xさんは、さぞかし、ここちよいマイクロバブル風呂を体験されたことかと思いました。

もしかして、そのマイクロバブル風呂の体験が、上記の血液の劇的変化にも重要な影響を与えたのかもしれません。

Xさん、はるばる飛んできたかいがありましたね。

つづく

潮湯窓からの景色ー1

潮湯の窓からの景色、マイクロバブル博士撮影。