マイクロバブル水耕栽培を自分で経験してみると,新しい発見がいくつもありました.先日も,ビニールハウスのなかで,そのひとつを見出しました.

それは,日々成長するネギを観察しているときでした.そのネギをよく見ると,その色が違っているではないですか.

同じネギなのに,色が違う? なぜか?

その原因はすぐに解りました.それは,成長の度合いに応じて緑色の濃さが違うのです.

すなわち,若いネギは若緑で,より時間が経つと,より濃い緑色に変化していたのです.これを眺めていて,次のように思いました.

ーーー この濃い色のネギを順に摘んで食べていけば,常に美味しいネギを食べ続けることができる.これだと,相当長期間にわたってネギを摂取できる.

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ネギの成長によって色が異なっている.2012年11月30日,マイクロバブル博士撮影.

ひょっとしたら,これはネギだけではないのではないか.その視点から他の野菜も観てみよう!

これを新たな視座の確立といいます.何事も,しっかり本質を見抜く視座がないと,同じものをみても,その真偽を間違えてしまうことがよくあります.

それに,植物は正直ですから,うそをつきません.ごまかしの効かない世界ですから,おもしろいのです.

これから,チンゲンサイの奇跡を,ただチンゲンサイのみに終わらせることなく,その可能性を探求していきたいと思っています.

さて,中庭のビニールハウスのなかに,組み立てたマイクロバブル水槽を設置しました.素人大工ですから,いろいろと予期せぬことが起き,その修正をやりながら,一歩一歩前に進んでいます.

この水路の水平断面における総面積は約14000平方センチメートルです.水路の横断面の面積は,水深を8cmとすると,72平方センチメートルになります.

この場合,マイクロバブルを含む液体の流量を毎分15リットルとしますと,その断面平均流速は,毎秒あたり3.5㎝/sになります.

これに,各種抵抗を考慮すると,毎秒2~3cm程度の速さになることから,当面これでよいでしょう.

防水は,この水路の上にすっぽりとビニールハウス用のビニールシートを被せることにしました.

後は,上下流端における流量制御のみで,ポンプでくみ上げたマイクロバブル水を流し,最下流で貯水タンクに戻し,循環することでサイクルが成り立ちます.

問題は,24時間稼働をするわけではありませんので,ポンプ停止の場合は,水路のなかに液体が残っていなければなりません.

その場合は,下流に堰を設け,さらに排水パイプにバルブをつけることで対応できるでしょう.

そして,水路全体にボードを被せ,植え付け開始ということになります.

本週末は,この作業で忙しくなりそうです.

つづく