同じ日に、飛び込みでお二人の男性がやって来られました。こちらは、私のブログ記事をよく読まれているようでした。

とくに、マイクロバブル水耕栽培について関心を持たれていたようで、その質問をよく受けました。

「水耕栽培は、露地野菜の6倍の効率を上げないと、その採算性において太刀打ちできません。そこで、その10倍化を目標にマイクロバブル水耕栽培をあれこれと取り組んでいます」

その質問には、このように返答しておきました。

また、当然のことながら、マイクロバブルの物理化学的特性や植物活性機能についても質疑応答が続き、楽しい会話となりました。

「マイクロバブルのことについて詳しく知りたいのであれば、来年1月19日~20日に、セミナーが開催されますので、ご参加を検討されてください」

と、申しておきました。

次は、関西から来られた企業の研究開発部門の方々についてです。この場で詳しい内容を紹介することができませんが、その際に印象深かった次の2つの件については述べておきましょう。

その第1は、訪問者のお一人がマイクロバブルに関する学会講習会に参加されていて、その感想を聞かせていただいたことです。

「ほとんど参考になることがなく、期待はずれでした。ああした、こうしたという事例報告はなされていますが、それがなぜ起こったのかについての深い考察はほとんどなされていませんでした」

「やはり、そうですか。それはいけませんね。私どものセミナーは小規模ですが、みなさん、みんな満足されていますよ。これでは参加費が安すぎるといって・・・・・。

なかには、交流会で、モンドセレクション最高金賞4連覇の大吟醸酒をがービスで出され、気持ちよく、それをほとんど一人で飲み干された方もいますよ!」

第2は、マイクロバブル実験についての質問でした。その結果を聞いて、私の直観はすぐに働き始めました。質問者は、その結果について十分に検討せずに質問したようでした。

「それは、すごい結果ですね。そのような実験を行った事例を見たことも聞いたこともありません。おそらく、初めての結果と思われますので、これを大切にされたほうがよいですよ。それから、その結果には、いろいろな可能性がありますね。

従来は、それとは逆の実験ばかりしていましたので、そのような結果が出なかったのだと思います。たまたま、その実験条件が大きく異なっていたことが重要な因子になったのだと思います。

それにしても、すばらしい結果ですね!」

こういうと、しばらくはキョトンとされていましたが、そのうちに、私のいうことを理解し始めたようで、目が輝き始めました。

「わかる」とは、このような現象のことをいうのでしょうね。

この研究員の方は、その場で次回のセミナーへの参加を申し込まれました。

もしかして、この方には、幸運の女神(セレンディピティ)がやさしく微笑みかけているのかもしれませんね。

つづく

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