昨夜は、帰りが遅くなったので水槽の魚がどうなったかを確かめないままでした。

朝起きて私の最初の仕事は、実験中の各種水槽の装置を動かすために、そのスイッチを入れることです。

いつものように、それらの始動を済ませ、気がかりだった水槽のブルーシートを取り除きました。

そしたら、すべての魚が底に沈んで死んでいました。しばらく生きていたオコゼも同じように息絶えていました。

仕方なく、その魚を取り出していたら、そこにあのカワハギがいないことに気付きました。

ーーー あの大きなカワハギがいない。たしか、体長20数㎝はあったはずだ! それだけではない。

次に大きい20cmのカワハギも消えてなくなっている!それよりも小さいカワハギもいたはずで、合計で数匹が消えてなくなっている! これはどうしたことか?

念のため、水槽の周りを丹念に探しましたが、そこには魚が落ちた気配は少しもありませんでした。

中庭だけでなく、家の周りも丹念に探してみました。しかし、魚の気配はどこにもありませんでした。

いったい、どこにいってしまったのか、皆目見当がつきませんでした。

「何かあったのか?」と、家族に尋ねてみましたが、だれも知る由はありませんでした。

それでは、それら数匹のカワハギはどこにいってしまったのか?

謎は深まるばかりでした。

そこで、今回の事件をもう一度振り返ってみました。

①海水は、水槽の上部まで入れていて、カワハギは水面近くに腹を出して浮かんでいた。

無くなったカワハギの数は、大中小の数匹である。また、水槽の高さは、46cmである。

②水槽上部にはブルーシートがかけられていたが、紐で括ってはいなかった。

③新鮮で美味しそうだった。とくに、生きたカワハギの肝は格別に美味しそうだった。

④中庭には門があり、門の下は高さ9cm×幅180㎝の隙間しか空いていない。そのほかは高さ250cmの壁があり、尋常の方法では侵入できない。

消えたカワハギを盗んだ犯人が外部から来たとすると、この4つの困難を克服することができるものでなければならない。

しかも、単独犯ではなく、複数犯あるいは集団犯の可能性が高いように思われます(大中小のカワハギが数匹無くなった。カワハギの残存物は庭の内外に少しもなかった等)。

となると、犯人はだれか?

シャーロック・ホームズ水準の「謎解き」が必要になってきました。

つづく