さらに体験的学習を進めることにしました。

 「次の新しい実験をやりたい班は手をあげてください」

 勢いよく、こういうと、今度は、すぐに手が挙がりました。一番早かったのは女子ばかりの班でした。

 今度は、同じ圧力に関係していますが、「パスカルの原理」に関する実験でした。


 4.パスカルの実験

 特性の空気袋の入口に小型ブロアーを取りつけた装置です。この空気袋にブロアーで空気を送り込み、それをふくらまして、その圧力で人を持ち上げられるかという実験です。

 「さて、何人まで持ち上げられますか。あなたの予想を書いてください」

 こういってクイズ問答の形式で予想していただきます。

 「まずは、一人から始めましょうか」

 こういって、空気袋を膨らましますと、その彼女は軽く持ち上げられました。

 「今度は3人で行きましょう。この人数ですと、袋の上で不安定になりやすいので、肩を組み合って、転ばないようにしてください」

 3人の女性徒は、どうしようかと考え、肩を組んでポーズを決めますが、空気袋が膨らみはじめますと、ぐらぐらしてきますので、思わず声を上げるほどになります。

 周囲にも人を配置して、彼女らが倒れないようにしていますので、ぐらぐらしながらも、なんとか3人とも立った状態を保つことができました。

 そして、さらに空気を送り込むことで、この3人も容易に持ち上がりました。ここで、みなさんは驚きます。

 「さて、女子学生ですから、ここで止めますが、最大何人まで持ち上げることができるでしょうか?」

 これを予想して、その人数を書いてもらいました。その後に、次のようにいうと、おっと驚いた声が上がりました。

 「高専生ですと、最高7人、総体重で350kgを持ち上げることができましたので、中学生だと8-9人は大丈夫でしょう!」

 圧力は、単位面積あたりに作用する力ですので、持ち上げる空気袋の人の体重と、小さなブロアの空気圧力とが釣り合うので、それを「パスカルの原理」といいます。

 この原理は、多くの建設機械や各種機械装置に利用されていますので、それを説明すると、生徒たちは、さらに目を輝かせていました。

 そして、ここでまた、帰って調べるように、宿題を出しました。

 パスカルは、次の有名な言葉を残しました。その意味を調べてくるようにいいました。

 「人間は考える葦である」

 「この言葉は、非常に重要な意味を持っています。パスカルは、どうしてこのような言葉を残したのでしょうか。その背景についても調べてみてください」

 こうして、「おもしろい」実験を「まじめに」行うことができました(つづく)。

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