H4さんが、マイクロバブル入浴を開始されて2週間目ぐらいでしょうか、直接問い合わせのメールをいただきました。 

 それには、「マイクロバブルはどれだけ持続するのか」、「飽和はするのか」、「どれくらい事前に運転していたらよいのか」など、マイクロバブル入浴愛好者ならではの質問がありました。

 熱心にマイクロバブル入浴を楽しみ始めて、それがマイクロバブルそのものの性質をよく知りたい、もっと効果的な入浴法を追求したい、このような姿勢がより鮮明になり始めていました。

 また、彼だけでなく、ご家族の方にも、この入浴法が浸透し、奥さまも、風邪を引きそうになって、マイクロバブル入浴後にぐっすり睡眠をとり、それを吹き飛ばしたという話も出てきました。

 「地元の温泉よりも、マイクロバブルの方がよい」

 とうとう、このように奥さんがいうようになり、彼は、してやったりと思われたようです。

 最初の質問は、マイクロバブルを発生させた後、スイッチを切ると、その持続効果はどうなるのでしょうかというものでした。

 ここで、私は、「生マイクロバブル」という新語を紹介させていただきました。これは、マイクロバブルを直に発生させている時のマイクロバブルのことをいいます。

 このマイクロバブルを表現するのに、何かよい表現はないかと思って探していたのですが、そうか「生マイクロバブル」という表現法があると思うようになりました。

 これには、次の2つの意味がありますので、そのことをよくご理解ください。

 ①通常の超高速旋回式マイクロバブル発生装置で発生させたマイクロバブルは、その直径が50μmで約-10mV(ミリボルト)の負電位を有しますが、これが収縮すると約20μmで-40mVの負電位を有します。

 その直径が50μmと20μmでは、じつに4倍の負電位の差が生まれます(水道水の場合)ので、マイクロバブルの性質は、その直径に大きく依存することが明らかです。

 ですから、20μm程度の直径を有するマイクロバブルが大量に存在する、これが非常に重要ですが、幸いなことに、超高速旋回式の装置で発生させると、この発し頻度のピークが、この20μm前後となり、この負電位のピークと重なることになりました。

 これを見出した時には、偶然の一致にしても、なんと幸福かと思いましたし、だからマイクロバブルは素晴らしいのかと人知れず感動したことがありました。

 「生マイクロバブル」とは、この負電位のピークを発生させるマイクロバブルのことをいい、それが液体や生体に非常によい効果をもたらすのではないかと考えています。

 第2は、その生マイクロバブルが発生しているときの液体の性質に関することです。これは今までマイクロバブルそのものに注目しすぎたあまりに、その解明が遅れていた分野の問題です。

 これもやはり「生」の方がよく、直接、その液体をマイクロバブルとともに当てることがよいことを示させていただきました。

 これは、発生装置を浴槽の周辺に組み込む方式ではなく、それを手に持って、あるいは浴槽に吊って発生させることの方がよいことを示しています。

 できるだけ身体に近いところに置く、あるいは、肩が凝っていたら肩の近くまで持っていって、その凝りを和らげる方が効果的であると判断したからでした。

 こうして、H4さんは、「生マイクロバブル」の意味を深く理解されたようで、「マイクロバブル入浴」という生活に根差した「知恵」をひとつ得たことになりました。


MC900045891huro