今年も、暑い夏が始まりました。気候変動のなかで暑い夏がやってきて,あまりの暑さに熱中症で死亡という報道もなされるようになりました。

 今朝は、緑地公園のなかを散歩しましたが、梅雨の間に育った草木の刈り取りが行われ、それが乾燥した香ばしさが辺りに漂っていました。

 さて、今年も暑い夏の「夏休み」が始まりましたので、「マイクロバブル2010」の特集記事を書くことにしました。

 小学生のみなさんを対象にして、できるだけわかりやすく説明(せつめい)させていただきますので、マイクロバブルのふしぎな魅力(みりょく)について考えてみてください。

 1.マイクロバブルの大きさ

 マイクロバブルの大きさは、およそ2/100mmです。1mmを100に分けた場合に、その2つ分がマイクロバブルの大きさに相当(そうとう)するのです。

 といっても、その大きさをせいかくに理解(りかい)することができないだろうと思いますので、まずは、頭の毛で、その大きさをせつめい(説明)することにしましょう。

 頭の毛を1本取り出し、それを目の前でながめてみましょう。目の近くにおきますと、たしかに、その毛を目でみることができます。だれでも、それを頭の毛であるとかくにん(確認)することができます。

 この毛の太さ、つまり、その直径(ちょっけい)が、10分の1mmです。ですから、その頭の毛を、さらに10本に細かく分けて小さくしたのがマイクロバブルの大きさということになります。

 そこで、かみの毛を1本だけ、目の前にかざしてみましょう。目の前ですから、その毛を自分の目でみることができるはずです。

 それをたしかめたら、こんどは、その毛を目の前からよりとおくに動かしてみてください。とおくにもっていくと、よりかみの毛が見えにくくなっていきます。

 そしてさらにとおくになると、自分でもっている毛が見えなくなるのです。

 これでおわかりでしょうか。小さいものは、ひじょうに見えにくいものなのです。マイクロバブルの大きさは、100分の1~2mmといいましたが、この長さの単位(たんい)をマイクロメートルといいます。

 この長さでいいますと、マイクロバブルは、10~20マイクロメートルの大きさあるといいます。

 ひじょうに小さいものですから、水中では、もともと見えにくいものですが、それを「小さなあわ(泡)だから、白くみえないとおかしい」という大人たちがたくさんいました。

 今も、そのようにまちがっているかたが、すくなくありません。

 マイクロバブルは、目によく見えないほどに小さい気泡(きほう)です。水中では、強い光をあてないとよく見えません。

 ですから、淡水(たんすい、水道水などの水のこと)において、白い、ミルクのような泡(あわ)というもののほとんどは、50マイクロメートル以上の大きさであるばあいが多いのです。

 「白い泡(あわ)には、だまされるな!」

 これが、マイクロバブルの大きさを考えるさいに、とてもじゅうようなことなのです(つづく)。

  
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