マイクロバブルによほど興味を持たれていたのでしょうか、実験の最中にも、矢継ぎ早の質問がありました。

 「マイクロバブルで、エアーカーテンのようなものをつくり、水と土粒子を分離することはできませんか?」

 「おそらく、無理だと思います。液体中にミリバブルを発生させて、気泡流をつくることができます。マイクロバブルの場合は、小さすぎて、流れがあるとそのまま追随していますので、そのような分離を行うことは難しいですね」

 「そうですか、マイクロバブルで土や汚れを洗うことはできますか?」

 「洗浄については、いろいろな分野で使用されていますよ」

 こういいながら、目の前のマイクロバブルを発生させている水槽のなかに手を入れていただくことにしました。

 「この中に手を入れてください。その手をよく見てください。指にマイクロバブルがくっついているのがわかりますか?」

 こういうと、この見学者は、自分の指をじっと見つめ、そこにマイクロバブルが付いていることを確認されます。

 「たしかに、マイクロバブルがついていますね! それは、あなたの指の汚れているところに付着したものなのです」

 「それは、どういうことでしょうか?」

 「マイクロバブルは、マイナスに帯電しています。マイクロバブルが水中で小さくなっていくと、そのマイナスの電位も増加していくのです。

 それに対し、汚れた部分はプラスに帯電している場合が多く、そこにマイクロバブルがくっつくのです。ですから、マイクロバブルで洗浄が可能となるのです」

 これで、一挙にマイクロバブルに関する理解が進んだのでしょうか、さらに、矢継ぎ早の質問がいくつもあり、楽しいやり取りを行うことができました。

 とても、充実した「やり取り」が続いた一日でした。

 さて、そこで、最後に、負電位を有しているマイクロバブルであるかどうかの見分け方を示しておきましょう。もう、おわかりのことと思います。

 マイクロバブルが発生している液体のなかに手を入れてみて、マイクロバブルがくっつくかどうかをたしかめればよいのです。

 手にマイクロバブルがくっつかなければ、負電位が低いマイクロバブル、すなわち、それは「マイクロバブルではない、マイクロバブル」といえます。

 負電位が低い「マイクロバブル」、これは、大きな気泡、つまりミリバブルに似た性質を帯びることになります。

 手にくっつくマイクロバブル、これが、「本物のマイクロバブル」であることの「証明方法」です。

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