全国においては、毎年6万人程度の美容師さんが、深刻な「手荒れ」のせいで辞めていく、これは、美容業界のみならず、若い方の職場を確保するという意味においても非常に重要な問題であると考えることができます。

 さらに、手荒れで深刻な悩みを持っている方々は、美容師さんに留まりません。

  手を使うお仕事の方々や看護婦さん、さらには主婦においても、同じような悩みを持たれている方々は少なくないのです。

 おそらく、そのような悩みを持たれている方々は、毎年辞められる美容師さんの数の100倍、あるいは1000倍にも上る数かもしれません。

 すでに述べてきたように、美容師さんにおける「第二次」のマイクロバブル実験を行っている最中に、ある女性の手の実験をしたことがありました。この方は、ある職場の女性の方でした。

 「先生、私は、小さい時から手が冷えて困っていました」

 「そうですか、手が冷えると、不快感といいますか、いやな気分になられるでしょう!以前にも同じような方に出会い、温泉で実験をしたことがあります」

 「はい、手が冷えてきますと、ほんとうにいやな気分になります」

 「やはりそうですか、その方は、アイスクリームを食べるだけで、手が冷えてきて、その温度を計ったら、なんと14℃しかありませんでした。まさに冷たい手でした」

 「私も、その方とほとんど同じような状態といえます。とにかく、なんとかできないかと、いろいろ試みましたが、どうしても改善できませんでした」

 そういって、その方の手を握らせていただきましたが、やはり、本当に「冷たい手」になっていました。

 「それでは、マイクロバブルで、その手がどうなるか、実験をしてみますか? おそらく、ずいぶんと回復なされるのだと思いますが、それがどの程度になるかは、やってみないとわかりません。それでよいでしょうか」

 「もちろん、水と空気ですから、それ以外のものは何も用いません」

 「はい、よろしくお願いいたします。どうなるか、とても楽しみです」

 こうして、マイクロバブル水槽の中に片手を入れていただき、その実験を開始しました。

 実験は、5分、10分と経過していきました。

 「どうですか?気持ちがよいですか?何か問題がありますか」

 「とっても気持ちがよいです。何も問題ありません」

 20分が経過して、水槽から手を出して、マイクロバブルを与えていない方の手と比べてみて、吃驚しました。

 左右が、まるで違う手になっていたからでしたました。左は、普段のままであり、少し、黒っぽく、しわがあり、年配者の手でした。ところが、マイクロバブルを供給された手の方は、きれいなピンク色をした若い手そのものであり、しわもありませんでした。

 「こんなにちがうのですね。驚きました」

 「先生、私も吃驚しました。昔の若い手が蘇ったようです。それに、すごく気持ちがよく、いつもの不快な感じが少しもないのです。これにも驚いています」

 「まだ続けられますか、今度は、両手を入れられてもよいですよ」

 こうして、水槽内に両手を入れての実験が、またしばらく続けられました。

 小さな水槽での実験ですから、水槽の水をポンプで循環しながらマイクロバブルを発生させていますので、徐々に水槽の温度も増加していきますが、それが、「ここちよさ」を、さらに引き出しているようで、顔の表情もピンク色になっていました。

 「さて、どうでしょうか。もうだいぶ時間が経ちましたので、どうなっているか楽しみです」

 こういって、それらの手を見せていただきましたが、またしても、吃驚することになりました。

 「きれいですね。ほんとうにきれいですね」

 この言葉しかいえないほどに、その手がふっくらとして、色はピンクで、ほんとうに手が輝いていたからでした。

 もちろん、当のご本人も、驚いたようで、とてもうれしそうでした。

 こうして、見事に変化を遂げた手の実験を行うことができました。これらは、その都度、テレビカメラと赤外線カメラの画像として収録されましたので、それらを詳しく検討させていただきたいと思っています。

 「見とれるほどに、きれいな手」、これは女性にとって非常に重要なことではないかと思いました。また、そのような手の改善がどのようにして実現されたのか、この解明も重要な課題として浮き彫りになりました(つづく)。

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