5.光るマイクロバブル

 マイクロバブルは、その「装置(そうち)」から、たくさん発生(はっせい)することを特徴(とくちょう)としています。

 その量(りょう)は、毎分(まいふん)1リットルです。

 これを、マイクロバブルの数に計算(けいさん)しなおしたのでしょうか、NHKのカメラマンが、かつての放送のときに、「たかが、毎分(まいふん)1リットル、されど、その数(かず)は、なんと1億個(おくこ)」といっていました。

 このたくさんの数(かず)のマイクロバブルが、水のなかで、いっせいに小さくなっていくのです。

 そして、この小さくなっているとちゅうで、次の2つの現象(げんしょう)を示すようになるのです。

 ①マイナスの電位(でんい)を増加(ぞうか)させる。

 ②みずから発光(はっこう)する。

 ①の「電位(でんい)」とは、電気(でんき)の量(りょう)の大きさのことをいいます。

 たとえば、同じものをこすり合わせると、静電気(せいでんき)が発生します。このとき、大きいものはプラス、小さいものにはマイナスの電気(でんき)が生まれます。

 マイクロバブルも水と空気をこすり合わせて発生させますので、マイクロバブルには、マイナスの電位(でんい)が生まれるのです。

 たとえば、おふろに頭(あたま)の毛(け)をうかべたとします。その毛には汚(よ)れた油分(あぶらぶん)がついていますので、そこは、プラスの電気(でんき)をおびています。

 そこにマイナスの電気(でんき)をおびたマイクロバブルがくっつくのです。

 さて、②のマイクロバブルが光る現象(げんしょう)については、すこし説明(せつめい)がむずかしくなります。

 この世の中にあるもので、「光るもの」を想像(そうぞう)してみてください。

 たとえば、光るものといえば、ローソクがあります。くらやみのなかで、ローソクはよく光ります。高い温度(おんど)で、ローがもえるときに、光がでてきます。

 もうえているローソクをよくみると、中のほうは赤く、外がわは、むらさきいろになっていることにきづきます。

 このいろちがいは、もえるときの温度(おんど)がちがうことからおこります。なかの赤い部分(ぶぶん)は、600℃(ど)、外がわのむらさきの部分(ぶぶん)は、やく800℃といわれています。

 このように高い温度(おんど)いなると光のエネルギーも出るようになるのです。

 マイクロバブルは、みずから小さくなっていきますが、そのときに、なかの温度(おんど)が高くなって、なんらかのエネルギーの高まり(ここは、あまりよくわかっていません)があり、そして、光の放出(ほうしゅつ)へとむすびつくのだとおもいます。

 ここでたいせつなことは、マイクロバブルが小さくなって、ナノサイズの大きさになり、さいごに消えてなくなっていくのですが、このさいごで光るということではないのです。

 マイクロバブルが小さくなっていくとちゅうで、ぴかっと光るのです。光っては、しばらくしてまた光り、それをくりかえすのです。

 一部(いちぶ)の学者(がくしゃ)においては、それがナノバブルでおこるというかたもおられますが、それにはぎもんをもっています。

 マイクロバブルが光を放(はな)つのですから、ローソクのように、かなりの高温(こうおん)で光るはずですが、それが、どのくらいの温度(おんど)なのかは、せいかくにはわかっていません。

 もうひとつたいせつなことは、マイクロバブルが光るときの時間的(じかんてき)な長さのもんだいです。

 たとえば、もえているローソクの上に手をおくことにしましょう。手をじっと上においたままですとあつくなり、やけどをしてしまいます。

 はんたいに、手を動かしてみましょう。そのときは、すこしも熱(あつ)さをかんじることはありません。

 そこで、光っていると思われるマイクロバブルを高速度(こうそくど)カメラで撮影(さつえい)しました。

 すると、1万分の1秒(びょう)ごとに、その画像(がぞう)をみると、その光る様子(ようす)が、1枚(まい)ごとに、ことなっていました。

 つまり、マイクロバブルが光る時間(じかん)は、1万分の1秒(びょう)いかであり、ほんの短い時間しか光らないことがわかってきました。

 ですから、マイクロバブルのおふろにはいっても、すこしも熱い(あつい)とは感(かん)じないのです。

 このマイクロバブルが光ることにかんしては、まだまだおくふかいことがあるようなので、これからも研究(けんきゅう)していくことがいくつもあるようです(つづく)。

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