朝方まで講演のスライドづくりをして、すこし仮眠をしてから目覚めました。今回は、完全に仕上げた後の仮眠ですから、安心して起きることができました。

 朝の長岡は快晴、空気も澄み切っていましたが、暑さは変わらず、期待していた涼しさはどこ吹く風のようでした。どうやら日本列島は、どこでも熱くなっていて、反対にアメリカでは20℃以下の冷夏になっているようで、夏といえども凸凹が極端になっているようですね。

 念のためタクシーで会場に向かうと、いつもは込む道がすいすいと進んで、受け時間前に到着することができました。

 私は、基調講演の二番目、今回は、高専と大学の連携に関する内容について話をさせていただきました。

 ご周知のように、技術科学大学の大半は、高専生が卒業して入学していきます。それらの大学と高専は切っても切れない仲になっていますので、その関係をどう発展するかについて、考えに考え抜いた結果を紹介させていただきました。

 こういうときには、「天使のように大胆に、悪魔のように細心に!」という、亡き黒澤明映画監督の好きな言葉が大切で、その視点から遠慮なく、日ごろの思いを述べさせていただきました。

 その後、有益な討論がいくつもなされましたので、今後に新たな発展が期待できるのではないか、という率直な感想を持たせていただきました。

 無事、その日のイベントが終わり、昨夜と同じホテルで少し休養しました。

 「今夜の夕食をどうするか」

 この思いが、昨日と同じように湧いてきました。ホテルのサービス券において、自慢の「五十六カレー」が500円と宣伝されていました。

 このカレーを食べるか、それとも、昨夜食べた「ます鮨」にするか、さらには近くの居酒屋に行くか、これのどれにするのか、悩み始めると、それが延々と続いて、優柔不断の本性が現れてしまうのです。

 結局、ホテルで、その逡巡をしているのみでは結論が出ず、とにかくホテルから出て駅前まで行くうちに決めようという気分になりました。

 自分でもどうなるのか、他人事みたいに考えるしかないと思い、なかば、それを楽しみながら駅に向かって歩き始めると、これが意外と楽しく、ついでだから、長岡の名物や食品売り場をながながと見て回ることになりました。

 そして、見て歩きの結果、もういいやという気分になり、上記2番目を選択させていただきました。「なんだ、同じじゃないか」と思われてしまいますが、この選択に誤りはありませんでした。

 そして、翌朝は、ホテル名物の「五十六カレー」を存分にいただきました。朝から、毎日カレーを食べるのはイチロー選手ですが、この日は、そのイチロー選手のことを思い浮かべながら、そのカレーを賞味させていただき、私も朝からカレーの気分を味わいました。

 それから、長岡駅で必ず購入する「柿の種」と「笹団子」を買い、上越新幹線に乗り込みました。今回はいつもと異なる店の笹団子を買いましたが、こちらの方が味がよく、店によって笹団子の味が異なることをしりました。

 新幹線は、一路東京へ向かって順調にスピードを上げていました(つづく)。


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