結局、美容師さんの手荒れの改善は、単に、マイクロバブルを発生させているマイクロバブル水の中に、一定時間手を入れるだけでは改善できないことがよくわかりました。

一日数十回も洗剤で頭を洗い、パーマ液に触れることがあれば、それに対抗して、手荒れの悪化をくとめ、さらに、それに勝る改善効果を引き出す必要があります。これが、この一連の研究において得た結論でした。

そのためには、可能な限り、頭の洗浄回数を減らして負担をなくし、手の改善を集中して行うことが大切でした。

そして、この決め手は、マイクロバブルの風呂に入り、全身の改善を行いながら、手の部分的改善も図るのがよいということでした。

3月の忙しい時期を乗り越え、頭を洗う回数が減少するとともに、マイクロバブル入浴で身体のケアをすること、さらには、マイクロバブルを荒れた手の部分にあてることによって、徐々に改善が図られたとのことでした。

手荒れには個人差があり、いろいろな症状があるようですが、マイクロバブルで健康入浴を繰り返し、身体全体の改善を図ることで手もよくなる、これが非常に大切なことでした。

考えてみれば、手の面積は、身体全体の面積の数十分の一しかありません。ですから、手だけと身体全体では、数十倍の効果の違いが出てくると考えることができます。

しかも、手が身体全体につながっていますので、身体全体も手に影響を及ぼすことが明らかですので、これも自明のことのようですが、とても重要なことといえます。

さて、この一連の研究を通じて、非常に重要な現象ことが判明してきました。それは、マイクロバブルが生物に及ぼす影響や効果に関することであり、とても貴重な経験をさせていただきました。

なかでも、それは今でも鮮明に思い出すことができますが、手荒れの美容師さんたちが手を入れたマイクロバブル水が、極端に白く濁ったことでした。

これは、マイクロバブルのために白く濁ったのではなく、まるで手から染み出したような液体でした。そして、その液体を観て非常に直観的に重要なことではないかと思い、今も鮮やかに心に残っています。

それにしても、美容業界だけでも年間六万人の若い美容師さんが手荒れが原因で辞められてしまうそうです。

さらには、美容師さん以外に、手荒れで悩む主婦の方々が、その何十倍、何百倍もおられるので、この改善は、それこそ国民的課題といえますので、今後も重要な研究課題として取り組まさせていただきたいと思います。

これから冬に向かい、肌が乾燥すると、手荒れが進行する方も少なくないようです。どうか、手の健康にも気をつけていただけますと幸いです(この稿おわり)。

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