夜になって、時々咳が止まらなく出て喘息気味になり、おまけに熱も出てきて、静かに養生を余儀なくされてしまいました。

たまには、身体を休ませる安静が必要なのかもしれませんね。

さて、グリーン・フォート(緑の砦)をどのように築いていくか、これを映画「7人の侍」に則して考えていくことにしましょう。

攻めてくる敵は、盗賊の野武士集団です。機動が可能な馬を有し、武器は鉄砲、弓矢、槍、刀と多彩です。歴戦の兵たちが30数人もいて圧倒的に戦力で優位を持っていました。

これに対し、守る側は、7人の侍と村人しかいません。武器も圧倒的に劣っており、機動力もありませんでした。

こうなると陣地戦で敵を迎え撃つしかありません。そこで敵が侵入してくる3つの入口のうち2つに防護柵や水張りを行い、ここからの侵入を完全に防ぐことにしました。

これは、いわゆる「地の利」を活かした作戦であり、これらには、10数人の村人と1人の侍が、それぞれ配備されることで、その防御が可能となりました。

さて、これを現代に活かすとすると、地域に有利な陣地を築くことを意味します。地域において最も有利なことは、そこにある優れた地域産業資源があることです。

この場合、地域産業資源とは、地域にある自然資源と技術及び技能資源のことを意味します。

前者においては、きれいな空気、おいしい水、そして美しい山河や景色があります。

また、後者においては、農業技術や地域の伝統技能、そして地域で生まれた固有の技術などが、それに該当します。

これらの地域産業資源は、地域を成り立たせるために必要なものとして長い間存在してきましたが、その地域を脅かす執拗で巨大な勢力に対しては、なかなか戦えない、無力や非力に近いものでした。

しかも、それぞれがばらばらで力を合わせることができなかったので、敵に対して有効に立ち向かう陣地を築くこともできませんでした。

ここで、再び、「7人の侍」に戻りましょう。映画では、残りの進入路のみを通過可能とし、ここに盗賊たちをおびき出し、一人を通過させては、残りを遮断し、圧倒的な数的有利をつくって闘う方法を仕組んだのでした。

敵は、この作戦の通りに無謀な進入を繰り返しては攻撃を受け、せん滅されていきました。こうして、敵の最後の突進までは、この作戦が功を奏することになりました。

この作戦を実行したのは、侍たちと主体的な農民でしたが、ここには、両者にお互いの立場を超えた連帯がありました。

侍たちには、作戦づくりと実践的な戦いを指揮する知恵があり、その知恵を基にして農民が力を合わせて戦ったことよって勝利を導いたのでした。

この知恵とは、地の利を活かし、人の和を形成させる知恵であり、それらが活かされたことが勝利の鍵となりました。

そして、映画では、有名な雨の中の死闘が繰り広げられます。双方とも血みどろの戦いを行い、侍側も半数以上の犠牲を払いながら、農民たちと力を合わせ、最後には野武士らを完全にせん滅してしまいました。

この映画においては、その戦いにおいて、戦のプロとしての侍たちと必死で知恵を絞り、そして力を合わせて戦わない限り、さらに自らが、その戦いの主体者にならない限り、それに勝つことは難しかったのです。

ここに、この戦の主題があったのだと思います(つづく)。

MP900425457mura