新産業革命を起こすための必要条件の第2は、生命と食糧に関することです。その課題を以下に示します。

②生命の保全と食糧の確保、とくに健康・医療における諸困難を解決することに関する変革

これは、すべての生物の基本に関わることであり、ヒトはおろか動植物や微生物のことも考える必要があります。

周知のように、生物は弱い方から滅びていきます。レッドブックなどで指摘されている「絶滅種」がそうですが。それがどんどん増えていることが心配されています。

同時に、生物が自らの生命活動を維持するための基本である食糧問題が重要です。

100年以上も前に、サー・ウイリアム・クルックスが強調したように、食糧問題が一層深刻になっていく可能性があります。

とくに、20年後の2030年には、現在の2倍の人口になることが推測されていますので、これから容易ならざる事態を迎えることを真剣に受け留める必要があります。

また、これは「水の問題」とも連動していて、「食糧の危機」は、「水の危機」でもあり、この問題は、「水が基礎にある」ことをしっかり考えていく必要があることを示唆しています。

そこで、現在の「水問題」をより深く、そして、よりまじめに究明していくことが重要であると思います。

考えてみれば、あっという間に、現代社会はペットボトルを持ち歩く時代になりました。街の至る所に自動販売機が多数設けられ、そこから手軽にペットボトルの飲み物を得ることができるようになりました。

高温多湿の気候のせいもありますが、このようなペットボトルや缶があふれる世の中は、日本独特であり、他の国にはなかなか見られない光景といえます。

この普及は、その便利さとともに、国民の大部分がより美味しい水やコーヒー、清涼飲料水を求めたからでもあります。

となると、この飲用文化は、こんごどのように発展していくのか、この検討も重要になってきます。

たとえば、「ポカリスエット」の次世代「ポカリスエット」とは何か、「おーいお茶」の次の「おーいお茶」は、どのようなお茶なのか、この追及がなされているはずです。

そして、この基本は、「美味しい水」、「健康な水」とは何か、この問題に帰結するのではないかと思われます(つづく)。

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