週末から安静にしてしばらく身体を休めていました。おかげで、喘息の心配は、どうやら遠ざかっていったようです。
しかし、仕事の方は容赦なく降り注いできますので油断しているとすぐに溜まってしまいます。まるで、本ブログと同じですね。
さて、連載中の950回記念シリーズは少し硬派の内容になってしまいました。
これも来月初旬の講演会の準備が契機となってしまいましたが、私としては、それで良い機会をいただきましたので、それをやや理論的に追及することができました。
おかげで、これからの小論文の仕上げに役立つことになりそうです。
ところで、来週の土曜日には長岡技術科学大学の新原学長を迎えて第3回環境・エネルギーイノベーションフォーラムが開催されます。
このプロジェクトが発足して2年目になりますが、このような取り組みができるまでになりました。何事も、前向きに、そして積極的に取り組むことが大切ですね。
どうも世相のせいでしょうか、いろいろなことが内向きになり、何かをしようとすると他人頼みになりがちで、後になかなか残るものが多くないようです。
今回のフォーラムの第一の目玉は、なんといっても新原先生の特別講演であり、その題目は「『3i理論』が切り拓いた未来材料開発」です。
新原先生のことですから、すばらしい講演をしていただけると思いますので、その内容はなかなか予測できません。
しかし、この題目から推測させていただきますと、ここからは「3i理論」と「未来材料開発」の2つが鍵となる用語といえます。
前者は、これまで何度か紹介させていただいてきた理論であり、intuition(直観)、invention(発明)、innovation(革新)という3つのキーワードで構成されています。
本理論は、新原先生が学者として大成されていった屋台骨にも相当する理論であり、それを実践的に身につけてこられましたので、本理論が有するパワーはすさまじいものといえます。
そこで、その理論を含む「新原の信条」を示させていただきます
①小松左京の小説『日本沈没』中の岩手大学の地震学者,田所雄介教授の言葉である「大学の教授の必須条件はセンス、直観力、想像力、独創性、閃き(Intuition)であり、知識や頭脳ではない」ことを追求する。
②43歳の時(防衛大学校時代)に、今後一切人を嫌いにならない、全ての人を好きになると決心した。
③独創性豊かな技術・科学を熟み、永続的に進歩し、知性豊かな、世界から尊敬される自己を具現する3i(愛) を実行する。
④Intuition:将来確実に存在する事実であるが,誰も見えない、それを視る(目利きでなない).常に先を読む。
これら4つの信条を実践することによって,新原は国内外において急速にネットワークを拡大することができたそうです。
新原先生は、「3i」のなかでも最初のintuitionの重要性をことさら強調されています。
その理由は、④において明らかなように、その直観において、「常に先を読む」ことができることにあります。
この未来予測を確実に行うことが先生のすごさであり、すばらしさなのです。どうして、そのような未来予測が可能になるのか、みなさんは不思議に思われると思いますが、これは未来のことを考えれば考えるほど、それが可能になっていくのです。
しかも、それが長ければ長いほどよいようで、先日も「30年間考え続けてきたことが実現できた」と、ぽつりといわれ、驚きました。
30年前のことですから、だれも考えることができないことであり、それを新原先生は粘って考え続けるのですから、その持続的思考力はけた外れの大きさと強さがあるといえます。
こうして数の未来材料(未来に役立ち発展する材料)を不断に開発されてきたのです。このお姿には大変学ぶべき点が少なくないと思われます。
どうか、お近くのみなさまは、ぜひとも拝聴においでくださると幸いです(つづく)。
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