坂本龍馬の特徴は、彼が行く先々で、その大衆の中に溶け込み、その味方を増やしていったことにあります。

それは剣術の師、軍艦づくりと航海の師、そして、亀山車中、海援隊の仲間、薩摩や長州の侍、長崎の芸子や京都の宿屋の主人などであり、最後には、土佐の岩崎弥太郎や後藤象二郎、トーマス・グラバーまで引き込んでしまいます。

これは、龍馬が求めていたことが、これらの人々の中にもあり、その共通性に言動の基盤をつくっていったからでした。

「みんなが笑って暮らせる国づくり」、これが、テレビのなかで龍馬の目指すものとして紹介されていますが、気が付いてみると、それは皆が求めるものだったのです。

しかし、その龍馬の目指したものとは相異なるものを有する方々にとっては、龍馬ほど困った存在はなく、忌み嫌うだけでなく、彼を無きものにしようとする力が徐々に強まっていきます。

大政奉還がなされた後に、それを行ったやつは、坂本龍馬という土佐の脱藩浪士ですという報告を受けた徳川慶喜は、「坂本龍馬か」とつぶやくシーンがとても印象的でした。

大衆のなかに入り込み、仲間たちと目指した「新たな国づくり」が、大政奉還を行わせるまでの力に育ったのですから、それは小さくない偉業といえます。

この龍馬の偉業から学ぶ点は、真の意味で大衆の中に浸み入り、それを動かす力を得るということではないでしょうか。

今週の土曜日にはフォーラムが開催されます。また、次週の水曜日には高知で「高知元気プロジェクト」講演会が開催されます。

これらのなかで、参加者のみなさまの心を捉え、浸み入ることができるかどうか、私は、それらにマイクロバブル技術を携えて参加させていただきますが、それが試されることになります。

マイクロバブル技術は、大衆の中に、世の中に浸み入る技術です。その真価が問われることになります(つづく)。

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