「これ以上後がない」、このような思いがひしひしと伝わってくる「高知県の経済」の現状がありました。

この現状を打破し、本質的な転換を遂げることはなかなか容易ではなく、もちろん小手先の上辺だけでは解決できないことです。

そこで、高知のみなさんが考えたことが、第2章の「高知を元気に」の内容でした。

「どうすれば、高知をもっと元気にすることができるのか?」

これには、中岡慎太郎が扮するキャラクターが、次のように答えています。

「高知の底力はこんなもんじゃない!食べものや地域の資源など、全国に誇れるものはたくさんある。もっとやれるはず。高知には、『食』、『自然と歴史』、『人』という『強み』がある。これを生かそう!」

この「高知の強み」とは次のように述べられています。

食:「食べ物のおいしいところ」全国トップクラス

自然の歴史:坂本龍馬、四万十川、四国八十八ヶ所など

人:よさこい祭りに代表される人々の活気、おもてなしの心

これは、高知県民のみなさんはじめとして、誰もが認める「強み」です。問題は、この強みをさらに生かすとともに、「新たな強み」を創り出すことが重要だと思います。

そこで、この強みを生かすために、次の「改革の基本方向」が示されています。

①足下を固め、活力ある県外市場に打って出る

②産業間連携の強化(特に食品加工、観光)

③足腰を強め、新分野へ挑戦

この3つの課題をどう解決していくか、これが本格的に問われますので、それをより詳しく考察していくことにしましょう(つづく)。

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