「地産地消」を実現することは、とてもよいことです。しかし、以下の事情があるときには、それだけでは十分とはいえません。
①人口が減少し、高齢化率が高まる一方で、若者の流出が増加する。一番の消費の担い手である若者が減少する。
②地元の中小企業が元気を無くし、売り上げが減少する。
③農林水産業など第1次産業が衰退する。もともと、この産業が強かったところでは、それが弱まると、さらに打つ手がなくなってしまう。
このところ高知県では、毎年数百億円の規模で県内の売上額が減少し続けていますが、このような傾向にあるのは他県においても少なくありません。
こうなると、「地産地消」だけに留まらなく、次の作戦として「地産外商」が重要になります。
これは、文字通り、地域で生産したものを外で売るということですが、一番理想的なものは、外から買いにくるというパターンです。
このパターンにおいては、外に売りに行けば当然売れることになりますから、それを可能とするレベルの「ものづくり」が重要になります。
すでに、紹介してきた「饅頭」や「酒」は、この課題をブレイクスルーしたものといえます。
前者の場合は、毎日お客さんの行列ができるほどになり、後者の場合は、その値段が高くても売れるという状況にあり、このところ、冬のお歳暮の前に「売り切れ」という状態になっています。
この観点から、高知にあるいろいろなものを試してみました。
また、お土産として購入し、それらも試し続けています。やはり、どれも素晴らしいものでしたが、その饅頭や酒ほどの感激を味わうものではありませんでした。
もっとも、その酒の場合は、日本一と世界一を二連覇したものですから、それに勝るものはないと判断していますが、やはり、その通りでした。
私の友人の酒豪も認めていますが、その「二連覇」の酒を凌ぐ酒は、残念だけど高知にないといわれいました。
ですから、ここにチャンスがあるわけで、それをどうするか、以下の知恵と工夫を行うことによって最強の「地産外商」を実現する課題が生まれてきます。
①高知の良さを最大限に引き出した食品づくりを行う。ときに、高知の強みである農林水産資源を生かした加工において、技術的工夫を行う。
②マイクロバブル技術を最高度に活かした「饅頭」や「日本酒」の実績を生かし、高知の食品・酒造りに適用する。
③それらを具体的に実現する産官学による「高知元気プロジェクト」を発展させ、その成果を高知に浸透させる。その実績を踏まえて、高知を豊かにする。
これまでのことを考えますと、マイクロバブル技術を用いて成功する方々には、次のような法則があるように思います。
①とことんこだわる方で、なんとか、自分の技術を発展させたいと熱望している。
②マイクロバブル技術を素直に受け入れ、私のいうことを聞く。
③マイクロバブル技術を導入した後は、自分でも工夫し、失敗を乗り越える。
④社運を賭けてでも、マイクロバブル技術を導入しようとする。
高知でも、このような「こだわり」の方々が続々と生まれることを期待します。もし、坂本龍馬が生きていたら、そのうちの一人がまちがいなく彼であったのではないでしょうか。
龍馬の地で、知を最高度に活かす「新たな課題」が生まれてきているのだと思います。
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