暖冬のせいであろうか、今朝はやや生温かい風が吹いている。
それとも、昨日の雨のせいであろうか、予想よりも厳しくない寒さを意外に感じながらプラットフォームで新幹線のぞみ8号の16両編成列車が入ってくるのをまっていた。
「もう何度、この列車に乗り込んだであろうか?」
いつのまにか、上京においては、この早朝の列車に乗ることが習慣になってしまった。
「今日は、乗客も少なく、いつもよりは空いているな」
こう思いながら、カバンから愛用のノートパソコンを取りだした。
いつもだと、駅の売店で、お茶とおむすび1個、そしてアリナミンVVを購入し、その旅の始まりの腹ごしらえと元気を得るのであるが、今朝は、行がけにむすびを2つカバンの中にいれていただいたことだけが異なっていた。
それから、売店で買ったお茶も、いつもと異なっていた。つい最近、「朝のブレンド茶」というお茶を飲み、その味がすっかり気に入ってしまったので、キオスクでは、それを探した。
しかし、そのお目当てのお茶はなぜかなく、代わりに、別の会社の「朝のお茶」というお茶を買った。果たして、同じような朝のさわやかな味がするのか、これから楽しみである。
さて、その気に入ったお茶の話であるが、なぜ、このような味になるのか、それがとても気になり、そのラベルを調べてみた。
「やはり、そうか!」
そのラベルには、次の2つの気になる表示があった。
①コラーゲン・ペプチド
②pH調整液(炭酸水素ナトリウム)
前者においては、タンパク質が加味され、後者においては、その液体調整がなされているものであり、これらが、あの独特の味に関係しているのかと推測した。
こうなると、これは、もはや、単純なお茶とはいえず、ドリンク剤ではないか、そのような疑問が素直に湧いてきた。
おそらく、本日の私のように、元気をつけようとアリナミンVVという日ごろは飲まないドリンク剤を朝の新幹線に乗り込むと同時に飲むこととあまり変わりはないのではないか、だから「朝のお茶」なのではないかと思った。
そこで、このお茶のことがますます気になり、娘に聞いてみた。
「あの、朝のブレンド茶とかいう、お茶を飲んだことがある?」
すでに、娘は、これを愛飲しているらしく、私と同じような感想が得られた。
そうか、お茶も、あの手この手を使って進化するのだ。
これは、単なる美味しいお茶というレベルを超えて、「美味しい健康茶」に向かっているといってもよいお茶であり、それは、むしろ栄養ドリンク剤との融合を指向しているのではないかとすら感じられるものであった(つづく)。
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