超高速旋式のマイクロバブル発生装置から発生したマイクロバブルは、そのほとんどが、わずかに上昇する過程で収縮し、早い場合には十数秒後に、水中で消えてなくなります。

このマイクロバブルが水中で消えて無くなる現象を「溶解」とします。

ところが、この発生から、収縮、消失、そして溶解の詳しいメカニズムがわかっていません。それから、なぜ、マイクロバブルが収縮するのか、この理由もあまり明確にはなっていないようです。

それらはともかくとして、私が非常に注目していることは、マイクロバブルの中期収縮過程において収縮速度が増加する気泡径、すなわち、20~30μm程度のおいて、その発生頻度が最も高いということです。

換言すれば、収縮速度が増大するときに、マイクロバブルの発生頻度が最も高いということが非常に重要な特徴といえるのではないかと思います。

また、マイクロバブルの直径が数十μmから小さくなると負電位も上昇し、そのピークが、マイクロバブルの発生頻度分布のピークともほぼ一致することも注目される現象といえます。

しかし、このマイクロバブルの収縮運動が、負電位のピークと一致することとどのような関係を有しているのか、これについての詳細も明らかにはなっていません。

その意味で、マイクロバブルの収縮から溶解に至る重要な過程と現象は、ほとんどは究明されていないといってよいように思われます。

こういう状況ですから、マイクロバブルの実際の現象を直接観察し、そこから重要な特性を引き出すことが何よりも重要なことではないかと考えています。

同時に、気体の種類や液体の種類を変えた時に、マイクロバブルの収縮や溶解が、どのように進むのか、あるいは後退するのか、これらについての究明が進むことも期待されています。

さらに将来においては、大量のマイクロバブルを発生させ、それを即座に溶解させる装置の開発も望まれています。

現状の装置よりも10倍、100倍のマイクロバブルを発生させ、同時にそれらを溶解促進させることができれば、これは夢のような「未来技術」へと発展する可能性が生まれてくることでしょう。

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