美味しいマイクロバブル水で入れたお茶を飲みながら、久しぶりにゆっくりとした日曜日の朝を過ごしています。昨日は、朝から夕方まで立ち通しの作業をしていましたので、夜もすぐに寝てしまいました。
身体を動かしますと体調がよくなりますので、その分睡魔が早く襲ってくるのですね。
日曜日といえば、朝ゆっくりとマイクロバブル入浴をすることを楽しみにしています。
最近は、読めないことは分かっているのですが、その風呂に持ち込むものが多くなり、新聞二紙、単行本3冊程度が普通になっています。
年末から正月にかけては、あの有名な「キリキリ」の作家の本を読むことに夢中になりました。
とにかくおもしろくて、そのペンづかいが似てくるとよいなとさえ思っていますが、どうでしょうか。
その夢中度はややスローダウンしてきました。しかし、その夢いまだ冷めやらずで、相変わらず、私の据わる炬燵の机の隅には、それらの本が約30cmでしょうか、うずたかく積み上げられています。
ところで、この作家の本のなかで特別に気に入ったものがありました。読んでみて、おもしろい、感動したというものはあるのですが、この本は、なぜもっと早く読まなかったのかという「後悔の念」がしきりに湧いてきました。
これは、ヨーロッパのある国の紀行文でした。その空港に着くなり、現金200万円が入ったお気に入りのカバンを盗まれることから書かれていますが、それでも平気に旅を進めるところがこの方のスケールの大きさでしょう。
実際に、読み進めると、そのおもしろさが200万円どころではないことがよくわかります。そして、読み進めるごとの一番の感想が、「なぜ、もっと早く、この本に出会うことができなかったのか」という後悔の念でした。
こうして、その本を風呂の中で読破し、その内容を風呂の中で黙考し、さらには、これをどう生かすかを考え続けました。
おかげで、この本は、水にぬれてボロボロになってしまいました。ついでに言えば、この都市の名前は、「ボローニャ」です。、昔、サッカーの中田選手が活躍したチームがあるところです。
そして、この本を何度か読み返しているうちに、今度は、その時の紀行のNHKハイビジョン特集の再放送がなされていました。
そうか、あのときの紀行は、NHKとともに行っていたのかと思い返し、その画面を夢中で見ましたが、本の内容が、それこそリアルに出てくるではありませんか。
そして、その作家の思いが明らかになり、その時に面談した具体的な人物まで登場してきますので、さらに、その理解が深まることになりました。
とくに、私が目を見張ったのが、お茶のテイーパックを作る機械の映像を見たときでした。複雑に回転しながら、見事に、その袋を作っていく機械の動いてるさまはすばらしいものでした。
この機械を、この小さな都市にある会社の方々がつくり上げたのです。しかも、そのヒントは日本のお茶屋さんの要請を受けたものであり、その会社は、社員をわざわざ日本に逗留させ、その機械を完成させたのでした。
ここにボローニャ技術の伝統があり、そこから高度な機械装置が開発され、世界を席巻するまでに発展していったのです(つづく)。
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