マイクロバブルとは何か、この物理化学現象をふかく考えることがますます重要になってきています。

それは科学の本質に迫り、そこから切り拓かれる新たな知見が、世の中に小さくない影響を与えるからです。

先日、食事の席で、ある著名な学者に、ぽろりと次のようにいわれたことがありました。

「あと5年、マイクロバブルもそれで終わりではないか?」

マイクロバブル研究が表層に留まり、本質にふかく切り込んでいくことができなければ、この予言は的を射ることになります。

その意味で、マイクロバブルにご関心の方々には見逃すことができない問題といえます。

そこで、この本質問題を考えていくことにしますが、その際に、マイクロバブルの科学や技術が、「あと何年持つか」ということではなく、その可能性がどこにあり、それをどう切り拓いていくか、ここに焦点をあてることが重要だと思われます。

また、その際に、マイクロバブルの科学と技術の本質の要素をしっかり理解していくことも非常に重要なことです。

そこで、その本質的特徴の第1は、マイクロバブル技術の適用分野がとてつもなく広いことにあります。

全体的に観れば、わが国で生まれたオリジナル技術が、徐々に国外に広がり始めた、これが現在の状況といえます(つづく)。

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