マイクロバブルの溶解といっても、具体的には、いろいろなことが考えられます。
たとえば、気体の種類や液体の種類を変えるとどうなるか、さらには両方が変わるとどうなるか、まず、これらのひとつひとつが問題になります。
一般に、炭酸ガスは液体中に溶けやすく、オゾンや窒素は溶けにくいとされています。そして、液体においては、淡水よりも海水の方が溶けやすく、昨今では、海水中に炭酸ガスが溶けて酸性化することが問題になっています。
ですから、マイクロバブルの溶解といっても、その構成要素としての気体と溶け込む側の液体によって、その特性が微妙に異なるので、それらを区別しながら検討することが非常に大切なのです。
ところで、昨日は、不思議な現象に遭遇することができました。マイクロバブルにおいては、このようにわけのわからないことが時々起こりますが、これは、その典型的事例といえます。
マイクロバブルとマイクロバブルを用いない場合の比較ですから、その差は明瞭です。
「なぜであろうか?これをどう理解したらよいのか?」
それを目の前にして討議が始まりました。
「通常は、このようなことは起こりません」
「それは、そうでしょう。通常の置かれた状況には、マイクロバブルがないので、ある意味でそれは当然のことですよね。
となると、マイクロバブルで何かが変わってしまったのだと思いますが、それが何か、その重要な何かがわかりませんね!」
こうなると、どこまでも楽しい議論になります。
むずかしいことが、予想外の「やさしい結果」として披露され、それを「ふかく」考える必要が出てきたからです。
そして、この結果は、もちろん「プラスの方向の結果」ですから、これに遭遇するチャンス、セレンディピティに巡り合えたのかもしれません。
アルキメデスではありませんが、「エウレカ!(見つけたぞ)」と叫ぶまでに至ってはいません。
しかし、ここには何かが隠されていそうだ、そこには、何かしらの「鋭く、大きな直観」が働いているような気がしました。
じつは、この実験は、それまで雑な実験を繰り返していましたので、それとは別に私が、密かに、その基本の初歩的実験を行っていたものでした。
最初は、その比較において顕著な兆しが見られたので何かあるなとは思っていたのですが、それが、時間経過とともに判別しづらくなり、それだけで終わるのかなと危惧していました。
ところが、一皮むくとそうではなかったのです。これを自分でやれば見逃していたかもしれないところを、それを依頼して処理をしたのがよかったようです。
どうやら、これで「重要な何か」のヒントが得られたようで、昨日は、何か心温かくなりました。
まさに、鍛練のマイクロバブルの一日でした。もしかしたら、「エウレカ!」と叫ぶ日が近づいているのかもしれませんね(つづく)。
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