早いものですね。今年も2カ月が終わり、お雛様の季節を迎えることになりました。これから、自然においては、春に本格的に向かう準備がなされていくようです。

2日前も緑地公園を歩いたときに、桜のつぼみが出ていました。しかし、春の準備が進行しているとはいえ、この2日間は花粉の飛散がひどく、その影響を受けて難儀をしています。

かつては、大変重症の花粉症で心身ともに疲労していたのですが、マイクロバブル入浴のせいでしょうか、年々、それが軽くなり、わずかに薬を飲むことで、この季節を回避することができるようになりました。

今年も、それでなんとか通過できるとよいのですが、一方で、花粉の飛散量との関係もあり、どうなることかと思っています。

さて、3月は年度の修めの季節であり、なにかといろいろな行事があります。学生たちも試験や発表をこなして、卒業へと向かっていきます。

その意味で、1年間の努力の成果が試される季節でもあり、その成果を動きの中で確かめることもできます。

しかし、一方で「修めの季節」といえますが、同時にそれは再出発にもなり、その意味でも「節目の季節」といえます。

とくに、今月の中旬以降は、東京、山梨、木更津、豊橋、長岡、北九州へと旅行する予定が入り始めており、いつもよりは活発に動く季節でもあります。

したがって、この旅日記もより多彩になることが予想されますので、どうかよろしくお願いいたします。

ところで、この間、2007年12月の第3回マイクロ・ナノバブル技術シンポジウム以来、大きな学会行事については、自ら中断し、しばらくの充填をさせていただいておりました。

そして、この充填のなかで、それがいかに大切かを認識することができました。

この間、リーマン・ショックも起こり、国内外の経済は目まぐるしい変化を遂げるようにようになり、ますますの激動の中で未来に向かって新たな兆しが見え始めています。

マイクロバブル技術も、この世界と連動しているようであり、その意味で未来型技術ともいえますが、それがますます確実になり始めていると思っています。

そして、その充填期間を終え、少しずつ動き始めたのが、昨年11月、12月であり、この春からは、それがしだいに本格化していく、その様相を帯びるのではないかと予想しています。

幸いにも、1995年以来のマイクロバブル技術の普及が成功し、その裾野は十分に形成されてきました。

今度は、それを基盤にして、そこにしっかりした柱を打ち立てる段階に入り始めています。これを「第二段階」と読んでいますが、ここでこそ、その技術の真価が問われることになります。

当然のことながら、その柱の構築には学問的裏付けが必要であり、しかも、その裏付けにおいても学問的鍛練を受ける必要があります。

「千鍛万錬」とは私が好きな宮本武蔵の言葉です。文字通り、千に鍛え万に修練を行う、これが、巌流島以来、武蔵が極めて、到達した境地でもあります。

幼いころ、私は、居合抜きの修練したことがあります。真剣を持って相手を倒す、この模擬抜刀を行うのが居合抜きです。

大友流、関口流、そして武蔵の二天一流も身近に見てきました。目をつぶり、呼吸を整え、身体を統一して素早く抜刀し、仮想の相手を切り、そして刀をおさめる、これらを自然にこなすという修行を何回も繰り返すのです。

この極意、マイクロバブルにおいても適用可能であり、それを繰り返すなかで、自然に身につき、それが自然に新しい技術や文化になって国内外に広がっていくのではないかと思っています。

ところで、私が居合抜きの先生からいちばん教わったことは、刀を抜く前のことでした。雑念を払い、何も考えずに、ひたすら呼吸を整える、そして、いまだ、今、刀を抜くのだという思いを決心する方法でした。

これを「無念無想」といいますが、この境地を思い出し、その刀の抜き方を思い出そうと思っています。

いつのまにか、その少年の時代から時が過ぎました。

「少年老い易く、学成り難し」

これは名言ですね(この稿おわり)。

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