昨日の新聞だったでしょうか。被災地の厳しい環境の中で、新たに赤ん坊が生まれたという朗報がありました。

震災のことも、津波のことも知らずに、そして、いきなり、大変厳しい避難地で生まれたのですから、これから背負って行くものは少なくありません。

しかし、周囲のみなさんにとって、これはすばらしく励まされるものです。

何もできずに、ただ泣くことでしか意思表示ができないけども、ひたすら生きようとしている緑子(みどりこ)の姿には、多くのみなさんが思いを新たにされることでしょう。

そして、その時に、みなさんの一人一人が、自分の子どものことや自分自身のことを思い出そうとするのです。

逆にいえば、その緑子には、それらを思い出させる力があるのです。

こうして、励まし、励まされながら、人は育っていくのだと思います。

また、本日は、ようやく水道水が出るようになったという被災地の様子が報道されていました。子どもたちが思い切り顔を洗って、「きもちいいい」といっている姿が印象的でした。

その水道水を使う人々の中に、あるお母さんがおられ、哺乳瓶を洗っていました。この水道水のおかげで、ようやく哺乳瓶を洗えるようになったというのです。

それまでは、水がなくて、消毒液のなかに哺乳瓶を浸けるのみであったといっていました。これだけを考えても、被災者の方々がいかに苦労されているかが推察できます。

緑子は、この震災とともに、これからの地域と日本を背負っていく存在です。そして、次の世紀まで生き抜いてバトンを渡す担い手でもあります。

どうか、力強く、生き抜いていただくことを祈念いたします。