「原発危機」における第四の問題は、その原子炉が近接して、しかも6機が集中して存在していることにあります。

このうち4機が、きわめて深刻な状況に陥り、次から次に新たな危機的事態を生み出してしまうことになりました。

これを同じような事故を起こしたアメリカのスリーマイル島の事例と比較してみますと、こちらでは原子炉が2機あり、そのうちの1機においてのみ事故が起こりました。

そちらに対し、福島原発の場合は、全体の原子炉の数において3倍、事故を起こした和においては4倍ですから、いかに甚大な事故か起こったかは明々白々です。

しかも、福島の4機は、それぞれがみな異なる故障であり、さらに、これらに核燃料棒プールの問題が加わりました。

つまり、この追加によって、深刻な懸念事項が約2倍になり、スリーマイル島の事故よりは、約8倍の危機的事項が生まれてしまっているのです。

これを危機といわずしてなんといおうかと、報道テレビのキャスターがいっていましたが、正にその通りの8倍に近い危機的状況が生まれているのです。

これは、文字通り、只事ではありません。その対応も、場所的、時間的に問題が次々に生まれ、それらが容赦なく迫って襲いかかってくる、このように現場の技術者たちは感じているはずです。

その意味で、津波は終わったのではなく、彼らにとっても、より大きく、そしてより恐ろしい津波が次々に押し寄せてきているのです。

複合、連動の原発危機、これをだれが予想したでしょうか。

これによって、今、確実に言えることは、「原発は安全である、事故は起こらない」、このようにいい続けて、その原発神話が形成されてきましたが、それが、どんどん音を立てて壊れているこおとではないかと思われます(つづく)。