頂付近に建てられた白い家の印象が消えないまま、山から下りて、次の目的地に向かう途中で、素敵な団地を見つけました。

この団地は「空にいちばん近い場所」だそうで、その太陽がさんさんと輝く様には、さすが日本の「地中海」と呼ばれる気候にふさわしいところではないかと思いました。

ここで、しばらく散策を楽しみ、次に昼ごはんの食材を求めて、近くのスーパーに行きました。

店頭では春キャベツが一玉120円(後で食べると甘くてやわらかく、相当おいしいキャベツでした)でした。

それから、新鮮な握り鮨の大型パックが980円、これを5人で食べたのですから、これも格安ですばらしいものでした。

また、魚では関アジクラスのアジが300円程度、極めつけは、大きなイチゴの普通サイズのものが190円でした。

これらを私の地元と比較すると約半額の値段であり、さらにそれらが美味なのですから、ここはとても暮らしやすいところだと思いました。

地方には地方、田舎には田舎の暮らし方があり、これで今の日本が成り立っているのだと思いました。

さて、昼ごはんは、高齢の姉の家で、久しぶりの懐かしさも加わって、わきあいあいといただくことができました。

病弱な姉がマイクロバブルで驚くように元気になっていたのですが、最近は少し弱気になっていましたので、この家族そろっての訪問がとてもよかったようでした。

その姉から、若い頃に母からかっていただいた花瓶があるから、それを私にあげるといわれました。

そういえば、母の形見をほとんど持っていない私ですから、このプレゼントに驚き、感謝しました。

姉にすれば、私に、その花瓶を引き継ぎなさいといいたかったようです。

2つの容器の側面をくっつけたような形の花瓶ですが、若い頃に別府の商店街を歩いていたときに、母がそれを見つけ出し、姉に買ってあげたものだそうでした。

今、その花瓶が私の目の前にあります。これから、この花瓶を見るたびに、母のことをよく思いだせるのではないかと思います。

その母の墓掃除があるからと姉に別れを告げ、国東半島の武蔵町を後にしました。

途中、姉が娘に紹介していた杵築市の菊屋というケーキ屋さんに、これまた立ち寄りました。娘がモンブランを食べたいというので、2種類のモンブランをゲット。

おかげで、車中では、そのおいしさが話題になっていました。

車は、空港道路を経て一路宇佐に向かって軽やかに走っていきました。

それは、モンブランのせいではなく、姉が元気を取り戻したことと、その思いを花瓶に託したことであったように思われました(つづく)。

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