陸路、暗くなる前に宇佐市を目指しました。ここは、私の生誕地でもあり、懐かしいところです。毎日通った小学校、お菓子屋さん、お宮など、昔の面影が残ったままの姿もありました。

幸いにも、国東から宇佐への高速道路が空いていて、暗くなる前にお墓に到着することができました。

さっそく、全員で掃除を行い、枯葉をきれいにかたづけました。最後には、もっていったマイクロバブルの水をかけて父母に飲んでいただき、お参りを済ませました。

さぞかし、おいしく、喉を潤されたことでしょう。

これで、なんとなく、心の中がすっきりして気分が晴れ、全員元気になって名物のウナギ料理屋に向かいました。

この宇佐に訪れたときには必ずいくうなぎ屋であり、母がいつも推奨されていた店でもありました。

その名物料理屋の名前は「志保野」であり、ここのウナギ料理はなんといっても、そのたれにあります。

このたれをつかってカラッと何度も焼きあげ、香ばしい香りと濃い味のウナギはなかなかのものだと思います。

他に、ウナギの肝の串焼きも注文したら、そこの女亭主に「これを食べたら目がよくなりますよ」といわれましたが、その串焼きには、なんとウナギの大きな肝が5つも並んでいました。

さて、このウナギ屋では、ちょっとした判断の問題がありました。それは、宇佐から竹田津へもどり、フェリーに乗るか、それとも、陸路で北九州を取って帰るか、この選択の問題でした。

前者ですと、運転が楽ですので、そちらに傾きかけました。ところが、それだとウナギをゆっくり食べる時間がないのです。

店頭で、どうしようかと迷っていましたが、埒があかないので、とにかく食べながら判断しようということになり、結局は、ゆっくり味を楽しみながら食べると時間の余裕がない、すぐ食べてでるか、ゆっくりかの選択を行うことになり、ここは全員で後者で行こうということになりました。

めったに食べないウナギ料理、ここは、ゆっくりいただけることになり、ほっとしました。

この「志保野」を出る頃になると、そとはうっすらと暗がりになりはじめていました。これから10号線を北上し、北九州高速道を通って山陽自動車道へ向かいました。

幸いにも、高速料金は1000円であり、行きのフェリーがガラガラであった理由がよくわかりました。

そのせいか山陽自動車道に入ってからは、いつもよりも車が多く、みなさん帰りを急がれているようでした。

こうして、朝の6時起きから始まり、夜の9時までの小旅行が終わりました。さすがに、帰りついてからは風呂にも入らず、そのまま寝てしまいました。

太陽光に輝いた周防灘、イチゴがあった道の駅、山頂の立派な白い家、スーパーにあった安くておいしい食べ物、姉からいただいた母の形見の花瓶、墓参り、ウナギと、結構いろいろなことがありました。

亡き母には、姉から花瓶が届いたことを知らせておきました。草葉の陰で、きっと喜ばれていることでしょう。

めったにない、久しぶりに家族らしい休日を過ごすことができました(つづく)。

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