緑子の進化は、黙って森の児山羊を聞くことに留まりませんでした。生後80日を過ぎたあたりから、歌を聞きながら、自分で声を出し始めたのです。

もちろん、言葉を発することはできませんので、「あーぁ、うーぅ」という声ですが、それが、徐々に連続して発するようになり、それこそ唄い始めたのです。

そのことが、100日ごろにはいよいよ明確になり、初めて見る人にも、その合唱の様子が理解できるほどに唄うことができるようになりました。

じっと聞いて喜んでいたことが、声を出して唄うという、より能動的な行為として発揮できるようになったのですから、これは驚きですね。

この「あーぁ、うーぅ」という言葉の意味を母親は理解できるようで、その赤ん坊の主張や要望をよく理解しながら、以心伝心が可能となるようです。

この子は、きっと歌が好きで、よく歌を唄う子になることでしょう。

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