これから、海の関係の研究が増えそうです。ご承知のように、海は生命誕生の地であり、ヒトはこの地球上の生命の一つとして、それこそ長い付き合いをしてきました。

たとえば、ヒトの血液の成分は、ほとんど海水と同じです。これとて、ヒトの先祖が海水の中から生まれたことを意味します。

ある学者は、その生命の誕生は「海の泡」からだと唱えています。この泡は、マイクロバブルと置き換えてもよいと思いますが、もしかしたら、マイクロバブルが持つ収縮のエネルギーによって、その生命活動が生まれる源を形成しているのかもしれません。

これは、とても興味深い問題です。

なんといっても、海水マイクロバブルの特徴は、その量が多いことにあります。私が開発した装置ですと、その発生量は、淡水の場合の約5倍になります。

ですから、その海水マイクロバブルの発生は、もくもくと白い煙やミルクのように見えるのです。

それから、海中で発生させると、そのほとんどは水表面まで上がってきません。上昇の途中で収縮して溶解してしまうからです。

このことは、マイクロバブルの大きさとも関係しています。大きめの泡は白く見えますが、これがマイクロバブルであるかどうかの見極めは、すぐ水表面まで上がってくるかどうかによっても確かめられるのです。

マイクロバブルの重要な特徴は、そのほとんどが収縮することにあります。ところが、白く見える比較的大きな泡には、この収縮が起こりません。逆に、上昇するに従って大きくなっていくのです。

ですから、淡水においても、その白く見える泡がマイクロバブルであるかどうかは、それが水面に上がってきやすいかどうかで確かめればよいのです。

それがマイクロバブルであれば、水中に漂い、水面まで上がるまでに溶けてしまうのです。

ネット上では、白い泡であることがよくない、よいという議論が繰り広げられていますが、これは、枝葉末節の議論といえます。

白いかどうかは、その現象的なことに過ぎず、それが収縮して溶解するかどうか、ここが本質的に重要なことなのです。

どうか、白い泡であるかどうが重要ではないので、その議論に振り回されないようによろしくお願いします。

以上を踏まえ、海水マイクロバブルの話を少し進めることにしましょう。

先ほど、海水マイクロバブルを発生させると、ミルクのような色になるといいました。これは、直径が50マイクロメートル以下のマイクロバブルが大量に発生するからです。

この発生量が淡水と比較しますと約5倍も違いますので、淡水の場合は、光を当ててもやや白濁状態、海水の場合は光を当てなくてもミルクのように白く見えるようになります。

この原因は、そのサイズの違いにあるのではなく、マイクロバブルの量が圧倒的に多いことによる見え方の違いになるのです。

昔、大手電機メーカーのT社の洗濯機の開発責任者が来られたことがあり、この白いマイクロバブルを見てとても驚かれ、その水槽の中に汚れた布を入れてくださいと頼まれたことがありました。

それほど、この白い泡としての海水マイクロバブルは、ヒトを惹きつけていたのです(つづく)。

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