先日、緑子の100日のお祝いがありました。赤飯と鯛の御頭つきの食事が用意されていて、それらが神社でいただいたお茶碗と皿に入れられてだされていました。

当のご本人は、この3日前に完全に首が座り、腕で抱っこしても不安定になることはなくなりました。この頃から、立って抱かれることが好きになり、座っていると立てと泣くくシグナルを出すようにもなりました。

シッコとウンチ、そして腹がすくと泣いてそれを知らせますが、さらに、立てというシグナルにも泣くことが使われるようになったのです。

これは赤ん坊がよりここちよいことを求めている証拠であり、とても人間らしくなっていく過程だともいえます。

さて、この100日のお祝いの席でも、森の児山羊の歌が披露されました。

大勢の前で、「めぇー、めぇー、森の児山羊」と唄い始めると、その緑子が、それに続いて「あぁー、うぅー」と合唱し始めました。

これには、みなさん驚きで、黙って、その歌が終わるまで、その合唱に聴き惚れました。そして、それが終わると同時に大きな拍手が起こり、めでたく100日のお祝いのクライマックスとすることができました。

このような光景を見て、これは何か、なぜあのように乳飲み子が反応するのか、それがとても不思議でした。

ところが、最近になってある論文の審査・修正をしていたら、そこに、おもしろい内容がありました。

それは、1975年にVossという方がネイチャーに論文を出され、バッハのブランデンブルグ協奏曲第1番第1楽章の調べが、人間の脳と反応して、いわゆる1/fの揺らぎが起こっていることを証明したといものでした。

この緑子が好む曲は、以下の4曲です。

①森の児山羊

②ぞうさん

③この道

④エーデルワイス

いずれも、ゆっくりとした曲です。歌の専門家に聞けば、ゆっくりした曲だから脳に到達するといいますか、脳の中枢まで到達するのに時間がかかるのであろうということでした。

そこで、考えついたのは、この緑子にブランデンブルグ協奏曲を聞かせたら、どう反応するか、という問題です。

そこで、このCDを急いで探し、まずはテレビ電話で聞かせて、その反応を確かめてみようと思います。それで反応があれば、そのCDを直に聞いてもらうことにしたいと思います。

どうやら、ここちよさの指標である1/f揺らぎが緑子の脳に反応し、成長に結び付く、この重要な関係に到達したよいです。

そして、私も、昔よく聞いていた、このブランデンブルグ協奏曲をもう一度じっくりと聴いてみたくなりました。

みなさまもいかがですか?(つづく)。

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