いつものように7時47分徳山発の新幹線に飛び乗りました。今日は、駅に向かう途中で車が混んでいて、切符も買っていなかったので、それこそ滑り込みセーフの状態でした。

いよいよ、今日から陸奥への旅が始まることになります。いろいろと準備を重ねてきましたので、「ようやくここまで来たか」という思いとともに、これから始まる陸奥の仕事のことを考えると、ややここちよい緊張感を覚えています。

昨日は、地元のテレビ局から取材を受け、インタビューとマイクロバブルの実験風景が撮影されました。

「マイクロバブルの新聞記事を読み、いろいろと勉強してみました。これはおもしろいですね」

「そうですか。日曜日にも地元の新聞に詳しい記事が出ていましたが、あれを読まれたのですか?」

「えぇ、それも読みました。先日の朝日新聞の記事も読みました」

こういいながら、その記者は、私にマイクを向けてきました。

「ところで、今回は、被災地でどのようなマイクロバブルの実験をなされるのですか?」

こう尋ねてきた女性記者に対して、今回の取り組みの内容を詳しく説明しました。無造作に出されたマイクのせいもあって、ふだんの調子で答えると、「それで結構です」ということになり、それこそ短時間で終わってしまいました。

それから、被災地の話になり、この記者も被災地を取材してきたとのことでした。

「大船渡、石巻・・・・・」

「大船渡は、どうでしたか?」

「相当被害がひどく、大きかったようです。みなさん、悲嘆に暮れていました」

「やはり、そうですか。それはなんとかしなければなりませんね」

このような会話を繰り返しているうちに、カメラマンは水槽内で発生したマイクロバブルの様子を丁寧に撮影していました。

そこで、今度は、私の方で、そのマイクロバブルの性質を説明すると、その説明の様子もカメラに収められていました。

かつては、カメラの前に立つとずいぶん緊張したのですが、これも慣れでしょうか、あっという間にインタビューが終わりました。

その取材のことを思い出しながら、車窓を眺めると、もう岡山を過ぎたころでした。

「昨日は梅雨で、こちらは晴れてきたが、東北はどうであろうか?念のためカッパを用意してきたが、雨の中の視察になるかもしれない。それにしても、この長雨で海が悪くならなければよいのだが・・・」

「ところで、これから始まる陸奥の旅は、どうなっていくのであろうか?」

移りゆく車窓の景色を目にしながら、いろいろなことが脳裏に浮かんできました(つづく)。

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