新たな担当員から依頼を受けたことは、記者発表記事の原稿を執筆することでした。

ただし、現時点では、正式に採択が決まっていないので、あくまでも候補であることから、それを踏まえて仮の原稿を書いてほしいというものでした。

正式な採択には至っていないけれども、それが正式に決まった場合には、それをすぐに発表する必要があるので、事前に原稿を用意しておきたい、ついては、それを書いてほしいというものでした。

この依頼を受けた際に、現地での協力に関する正式の了解を得ることが急に必要といわれ、それをすぐに行うことにしました。

しかし、この連絡が容易ではありませんでした。どこにも、電話やファックスがつながらないのです。いろいろと調べてみると、震災と津波で寸断、破壊され不通のままになっていたようでした。

そこで、どうしようかと思案を重ねましたが、よいアイデアがうかんできません。仕方なく、担当者に事情を正直に伝え、それこそ八方手を尽くして、その連絡方法を見出すことにしました。

まず、現地の知人に連絡することを思いつき、それらに電話をしましたが、これがかかりません。

そこで、どこか、連絡ができるところはないかとインターネット上のサイトを探し、ようやく、もしかしたらら連絡ができるかもしれないと思われるサイトを見つけることができました。

その頼みの綱が「なったぎすんな」というタイトルのブログ記事であり、これを書かれていたのが、岩手県で有名な「吾妻嶺」という日本酒づくりをなされている13代当主のSさんでした。

ここには、かつてマイクロバブルで親交のあったSさんの震災後の様子が詳しく書かれており、それこそ、藁をも掴む気持ちになってSさんからSさんに連絡をとっていただくようにお願いをしました。

どうやら、このSさんのブログを拝読すると、Sさんはの作るカキを非常に気にいっておられるようで、そのことを通じて互いの親交が深まったようです。

このSさんが育てたカキは格別であり、そのカキを通じてとても仲好くなられたようで、いわばカキ友達でした。もちろん、マイクロバブルが、その仲良しに貢献したことはいうまでもありません。

しばらくして、そのSさんから自宅に電話がかかってきました。力強い、元気そうな声でした。

そこで、Sさんに事情を説明し、協力をいただくことになりました。また、現地組織の幹部の方にも連絡をしていただき、今度の東日本大震災支援プログラムに関する説明をさせていただきました。

こうして、ようやく、現地との連絡ができるようになり、依頼された原稿を書き上げ、提出することができました。

これで、正式な採択まで、より確実な一歩がなされることになりました。

「正式な採択を得た場合に、具体的に、本プログラムをどう進めるか、これをしっかり考えていかねばならない」

しだいに、この思いが強くなっていました(つづく)。

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