東日本大震災支援プログラムに対する応募申請の締め切りは4月22日、調査員が訪れてヒヤリングが行われたのが5月2日、その直後にプレス記事の原稿執筆依頼があり、正式の採択通知は、5月16日に受けました。

応募総数は124件、採択数は6件でした。この採択のうち、地元東北地方における大学の採択が4件、地元以外は、京都大学と私どもの2件であり、高専における採択は初とのことでした。

早速、その採択を受けて、最初のヒヤリングが大阪で行われました。そこで、本実装プログラム応募の責任者のT氏から、次のような質問を受けました。

「マイクロバブルで閉鎖水域の水質浄化と水産養殖の復興をなさろうとしていますが、どのようにして、それを行うのですか。やはり、溶存酸素濃度の改善を行うのですか?」

よく尋ねられることですので、次のようにやさしく答えておきました。

「マイクロバブルで溶存酸素濃度の改善を行うことは可能です。溶存酸素濃度が低下し、貧酸素濃度、無酸素濃度の状態になりますと、生物は短期間で死んでしまいます。こうなると危機的状況を迎えますので、その改善が重要となります」

「それは、そうですね。これは理解できます」

「マイクロバブルには、この溶存酸素濃度を増加させる効果だけでなく、もうひとつの重要な特徴があります。それは生物を活性化する作用です。この原因には、いくつかが考えられますが、私は、窒素の役割が重要だと考えています」

T氏は、身を乗り出して質問を繰り返し大変有意義な議論となりました。

また、今回のプログラム採択が、高専連携でなされることについても小さくない評価がなされていました。

とくに、今回の採択が、高専によっては初だったこともあり、次のような期待も寄せられました。

「これまで、高専からの応募がいくつかあったが、惜しいところで採択までには至りませんでしたが、今回、初めてそれが実現しました。今後は、より科学性を高めて、高専連携で応募に挑戦していただきたいですね」

ここには、高専と高専連携に対する社会的要望が込められていると思いました。

こうして、今回の東日本大震災支援プログラムが開始されることになりました。

このシリーズは、ここでいったん終了し、別の稿で、続編を書かせていただきます(この稿おわり)。

ゴッホ1