みどり子(生まれて間もなくの赤ちゃんのことをいう)はまもなく150日目、100日ごろと大きく変化したのは、手の動きでした。

脳の発達が手を動かすように仕向け、この手の発達が脳を刺激する、この反復の学習のなかで、より高い次元の成長を遂げていったようです。

また、寝返りは100日でするようになりましたが、いまだ、なかなか前に進もうとはしません。仰向けになっても、空中で両足を浮かしたまま、こすりつけているのみで、這おうとするまでの手の力の強化にはなっていないようです。

そして、もう一つの重要な特徴は、笑いの質が変わってきたことでした。

それは、目が合うとすぐににやっと笑うようになったことに加えて、時には、うれしい時に大きく声を出して笑いを表現するようになったことです。

笑いに多様性が生まれ、そして心地よい時には、その笑いを浮かべながら母親と長く会話をするようになりました。

そして、ますます、音楽や歌を聴くことが好きになり、その時には決まって同じポーズをするようになり、集中して耳を傾けるようになりました。

そこには、生後100日を過ぎた赤ん坊が、喜んで歌や音楽を聴く姿があるのです。これは大変な驚きであり、ふしぎなことでした。

もうひとつおもしろいことが起きました。それは、このみどり子に与えられた「おもちゃ」のことです。

その第1は、首が据わった後に与えられた「浮き輪」です。この浮き輪を首の部分に付けてお風呂で浮かぶのです。

自分の身体が浮き上がるのですから、そして水中で自由に手足を動かせるのですから、ご本人にとってみれば、それこそ空を飛んでいるような気分になったにちがいありません。

自由に浴槽を動き回り、そして時々風呂の底板を蹴ってジャンプする、これも気に入り、それこそ汗が出てくるまで自由に動き回っていました。

これで思う存分手足を動かして体力を消耗した後でぐっすり寝る、これがその後の生活習慣になっていきました。

しかし、この習慣は長く続きませんでした。その理由の第1は、あまりにも勢いよくジャンプするようになり、水をかぶるようになって危険になっていったことでした。

その第2は、首と浮き輪のくぼみに水が溜まり、それを吸って飲んでしまうようになったことでした。

そこで、この浮き輪を浸かってのお風呂遊びはやむなく中止になってしまいました。

せっかくの手足の運動、ジャンプ鍛練の機会がなくなり、残念に思っていたところ、新しいおもちゃがプレゼントされたといって、それがスカイプのテレビ電話で紹介されました。

それは、プレゼントした本人も、プレゼントされた母親も予想外の大きなおもちゃでした(つづく)。

Y-24