18日の夕方、地元テレビ局から流れた震災復興特集の第1弾は、非常にさわやかな出来栄えでした。

地元と現地の岩手県の両方で取材を受け、しかも、その映像の中には2000年に広島カキ養殖の映像も含まれていましたので、とても効果的でした。

また、岩手県の地元のカキ養殖漁師のSさんの御姿が健康的で、なんとかカキ養殖を復活したいという思いがあふれていて、この様子が視聴者の心を打つことになりました。

私も、若くはない姿で登場させていただきましたが、こちらでの発言と現地での思いをよくつなげていただたという感想を持ちました。

私の発言は、第一に、マイクロバブルについて、第二に、現地での思いという2つに分けて次のように紹介されていました。

「マイクロバブルの利点は、さまざまな困難を解決していく可能性を有していることです。水が汚れていれば汚れているほどマイクロバブルが出やすく、その汚れた状態から浄化を行っていきます。

海に瓦礫の山があれば、それがある間は、それを人工的な漁礁にして魚や貝、海草などを育てることを促します。

これに加えて、マイクロバブルで生物活性を引き起こさせ、大きく育てることが可能になります」

これは、マイクロバブルが「困難解決型」の技術であることを意味し、それに立ち向かうことにも特徴があると思っています。

あれだけの大震災、大津波によって壊滅的打撃を受けたところですから、陸地も海も、そして人も社会も、そこら中、困難だらけになっているわけです。

これらに立ち向かうには、こちら側も、それをよく理解し、認知して取り組むことでようやく同じレベルで接することができるようになるのではないでしょうか。

ここには、単に傍観者として、その惨状を観察することでは、その本質を理解することができない側面があるような気がします。

この思いを、現地に行って自分の目で観察することで、より明らかな実感として認識することができました。

テレビでは、その思いが次のような言葉で表現されていました。

「マイクロバブルで、被災者のみなさまの生活に役立つような技術支援をさせていただきたい、そのことを、この現場で深く実感しました」

最後は、Sさんの次の言葉で締めくくられていました。

「日本中、世界中から支援を受けて、ほんとうにありがたく思っています。その恩返しをするために、私ができることは、この三陸のカキを復活することしかない。その復活をめざして頑張る!」

「小さな泡の中に、三陸カキ復活への期待が込められている」、これは、現地を取材したK記者のラストアナウンスでした。

こうして、わずかに残ったカキの稚貝の筏から小舟を運転するSさんのシーンで、本番組は終了していました。

丁寧な取材とK記者の思いもあって、見応えのある特集となっていましたので、この放送が終わった後のテレビキャスターの心も動かしたようでした。

「このような地元山口での研究が、震災復興のために少しでも役立つことができればと思います」

と、やや緊張しながら述べていたことも注目されました。

本番組でも述べられていましたが、今回の震災と大津波災害によって、昔のような水産養殖漁が続けられなくなっている方々がかなりおられるようです。

これは、この方々の生活が成立しない、継続させることができなくなっていることを意味し、それゆえに、これをどう支え、生活再建できるような下支えが求められているのです。

同時に、これは、マイクロバブルでそれに寄与できるかどうか、このことが問われていることをも示唆しており、それが真価の分水嶺になっていくような気がしています。

考えてみますと、マイクロバブルは大変なことに挑戦しようとしているのかもしれませんね。

「マイクロバブルよ! しっかり頼む、活躍してください!」

かつて、広島江田島湾で、北海道噴火湾で、三重県英虞湾で、そして有明海で抱いたことを自然に思い出しました(つづく)。

大船渡蛸浦

湾奥の方を撮影、向こうにみえるのは通称「ゴゼン島」。Y.O氏撮影。