今日もめまぐるしい一日となりました。現地の海岸に行き、さっそく、マイクロバブル発生装置の調整を行いました。

昨日は、装置を水深3mの位置に設置していました。少し、マイクロバブルの発生をしやすくするためであり、この状態では、コンプレッサーを用いていませんでした。

そこで、装置の位置を水深6mに下げ、コンプレッサーからの送気を開始し、104機の装置からのマイクロバブルの発生状況を観察しました。

あいにく、水質の状況が好ましくなく、プランクトンが発生して透明度が悪くなっていましたので、マイクロバブルの発生状況を明確に観察することができませんでしたが、底の方が白くミルクのようになっていることが確認できました。

これが徐々に潮の流れの方向に拡散し、たなびいている様子も確かめられました。

なにせ、1m上昇するのに5時間もかかりますので、6mの上昇には、30時間もかかることになり、その大半は途中で溶けて消えてなくなります。

これから、日量288立方メートルのマイクロバブルが、このように海水中に溶けていくのですから、これには、これまでの常識が及ばない問題も生じてくるのではないかと密かに推察しているところです。

このマイクロバブルの発生を確かめ、それから急ぎの学会の原稿2つと書類を認めてから、今度は、地元自治体の市長に面会しました。

今回のプログラムの内容を説明するとともに顔色が変わり始め、その説明を進めるうちに、感激されたのでしょうか、ため息混じりの驚嘆の意を示されていました。

このように、直接市長さんから感激の言葉を何度もいただき、こちらも意をますます強め、この自治体のために尽力することを示させていただきました。

それから県への書類の申請を済ませ、午後3時過ぎに遅い昼食をとることになりました。

そして5時からは、地元のカキ養殖組合の方々と話し合いを持ち、ここでも、みなさんのために尽力することを表明させていただきました。

このように、歩けば何かに当たる、これが現地の状況です。

明日は、13時から現地の海岸で記者会見を行います。テレビ、新聞社、関係者でにぎやかな会見となりそうです。

それから、生まれて初めてマイクロバブルを見る方も大勢おられますので、どのようなマイクロバブルが最適なのか、それを直に見て、理解していただくのがよいと思い、船を出して、直接見ていただけるように手配も行いました。

それから国営のテレビ局も本日で取材が終わり、合計5日間の長い取材となりました。

こうして、東日本大震災支援プログラムが、明日いよいよスタートします。その意味で、明日は、密かに記念すべき「マイクロバブルデー」となることでしょう。

関係者のみなさん、ご支援、ご協力、まことにありがとうございました(つづく)。


Oohunato-2

(マイクロバブル装置を設置した大船渡湾)