仙台国際センターにおける科学技術振興機構主催の講演会では、今回の実装配備の内容について報告させていただきました。

昨日に、その配備を現地で完了、運転を開始した直後ですから、その特徴であるマイクロバブル発生装置104機の稼働状況を中心に説明を行いました。

毎分104リットルのマイクロバブルが発生しているのですから、この様は壮観であり、厚巻きでした。

ただ、それを海水表面上から撮影するのでは、そのごく一部しか見えませんので、少し物足りないような気がしてしまいます。

派手に水面から気泡が上がってくるようにすれば、しかもやや大きな気泡で発生するようにすれば、見た目は派手になります。

しかし、これは賢い方法ではなく、空気中にせっかく入れた気泡を、再び戻すだけの無駄さ方法でしかありません。

そこで、この水中に注入された毎分104リットルの拡散効果が、どのようになされるか、これが問われることになります。

その重要性を明らかにし、周辺のカキ筏までマイクロバブルが及んで、カキの成長を助けることができるかどうか、これが次の重要な課題になります。

この指摘を行って、講演の締めくくりとしました。

今後、科学技術振興機構における東日本大震災支援プログラムである社会実装が、どこまで被災地のみなさまの生活支援、産業支援に役立つか、今後も期待を集める取り組みといえるでしょう。

この講演を終えて、再びMさんと大船渡へ向かいました。稼働している装置の点検、現場海域の調査、現地の漁民のみなさんとの話し合いなどを行うためでした。

こうして、マイクロバブルデーは、仙台への往復で、初日の後半と二日目を過ごすことになりましたが、心強いのは、この間も大量のマイクロバブルが発生していることであり、ここに注目していくことが大切だと思っています(つづく)。