先日、ある教育関係の集まりで講演を行う機会がありました。

最近では、「ものづくり」、「創造性を育む」、「実践的技術者」などが、高専での教育の中心主題になっていますので、その主役である高専生が、どのように、それらの課題を認識しているかが重要な問題となります。

しかも、その際に、借りものや過去のものではなく、オリジナルの、しかも現在進行形の内容において優れた成果の方がよく、生きた主題と内容を有することが刺激的で、かつ重要です。

そうなると、教える側の教師の方にも、その生きた教材を提供することが求められます。イギリスの有名なウイリアム・アーサーワードという教育学者が次の言葉を残しています。

「凡庸な教師はただしゃべる。少しましな教師は理解させようと努める。優れた教師はやってみせる。本当に偉大な教師は生徒の心に火をつける」

そこで、その講演の締めくくりに、次の言葉を、そのまま引用させていただきました。これは、ある学生が、自らの答案用紙の片隅にそっと書いてくれた一文でした。

この世にマイクロバブル以上に発明があるだろうか。先日、僕が新聞に目を通していると、見なれた言葉が目に入ってきた。それは、「マイクロバブル」

僕が高専に入って幾度と目にしてきた言葉だ。新聞の内容は、マイクロバブルがカキ漁業を救おうというものだったと思う。

先生の口から直接聞いたこともあり、図書館にある本にも軽く目を通したことはあったが、全国紙にそれが乗っていると考えると、それだけでも本当にすごい人だなという実感がわいてきた。

カキを育てビールを美味しくし、人の体を直すマイクロバブルは、なぜ、と思うほどに、色々な使用方法、可能性を持った発明である。これからの日本の復興の光となるのは先生の「マイクロバブル」かもしれない。

さて、マイクロバブルが、この学生の心の火をつけたかどうか、これは、読者のみなさまの判断に委ねるのがよいと思いますので、よろしくご高配をお願いいたします。

ゴッホ-16