鈴鹿市からの帰りの新幹線の中からです。今、新大阪駅に着こうとしています。

今回は、豊橋、鈴鹿と中部日本をめぐる2泊3日の旅でした。

東日本大震災支援プログラムの成果報告も兼ねて、今年の夏はやや多めに学会発表を組み込みましたので、それだけ慌ただしかったのですが、それもこの夏とともに終わろうとしています。

これも、マイクロバブルのおかげですから、マイクロバブルがあるかぎり、この旅も続き、そして、本旅日記も書きつなぐということになります。

昨夜も、ある民放テレビ局の方から問い合わせがありましたが、東日本大震災支援プログラムの大船渡プロジェクトが続いています。

8月3日の稼働日から、本日で25日目ですので、マイクロバブルの総注入量は7200立方メートルに達しています。

この大量の空気が、海中へマイクロバブルとして注入され、そのほとんどが溶解しているのですから、これは決して少ない量ではありません。

これを広島湾のカキ養殖の場合と比較しますと、マイクロバブルの発生量で約10倍、発生時間で約35倍ですから、その合計では約350倍の規模になります。

また、その湾内外の海水交換を考えますと、瀬戸内海は約2週間で水が入れ替わりますので、大船渡湾の規模ですと、その大半の海水交換は数日以内に起こっているのではないかと推測しています。

さて、この大船渡プロジェクトについては、この2つの学会でも詳しく報告させていただきました。

丁度、NHKで全国放送された直後でもあり、「特産カキ、科学の力で復興へ」という放送タイトルの意味も含めて大いに討議を深めさせていただきました。

もう一つのテーマは、高専生の「技術力意識」に関する調査研究の成果報告についてでした。

これは、豊橋技術科学大学における高専連携共同研究として遂行され、高専側からは5つの高専が参加しました。

今回は、それらの高専生の技術意識について深く掘り下げたもので、この内容に関しても大いに議論が盛り上がりました。

後半の学会では、高専が創立以来50周年を来年迎えることから、その議論もなされていました。

今後は、以下の視点を踏まえて、大変重要な課題として位置付けていきたいと思います。

「組織であれ、機関であれ、それが50年の長きにわたって存続することには、少なくない意味があり、また、そこに優れた要素がないかぎり、その存続には困難が伴うものである。

しかし、この50年を振り返って、大いに反省すべきことは、この優れた要素に関する総合的な研究の重要性を理解し発展させることが十分にできなかったことである。

この反省を踏まえ、次の50年においては、高専教育の優れた要素とは何か、そしてそれが地を這うような実践的努力から生まれてきた理由、50年という長きに渡って高専が自らの問題解決を行う苦闘のなかで、学生たちが見事に成長を遂げていった過程などについて、それこそ科学的英知を集めながら、その総合的研究を深く行う必要がある。

この挑戦的研究は、高専の優れた要素と実践を見出す探究という側面を有していることから、その探求自身が楽しく、おもしろく、ゆかいであり、まるで「宝探し」をするような喜びを伴うはずである。

この宝物を粘り強く、どこまでも掘り続けることによって、次の50年においては、その富を大いに分かち合うことが重要である。

高専と高専教育の50年には、それにふさわしい、あるいはそれ以上かも知れない金鉱脈が含まれているように思われる」

まもなく終着駅、車窓からは見慣れた瀬戸内海が見えてきました。

ゴッホ-17