本日で、大船渡湾におけるマイクロバブル供給は27日目を迎えます。順調に装置が作動し続けていることが何よりです。

しかし、9月に入って海水の温度が最高になる季節を迎えます。このときに海の状態がどうなるか、ここが最大の山場になります。

昨年は、月の平均気温で8月において2℃、9月において1℃ほど上昇しました。その結果として全国の湖沼や貯水池、そして海域で貧酸素あるいは無酸素水域が大規模に形成されました。

その典型が陸奥湾の南半分でした。周知のように、ここではホタテが、強いはずの稚貝も含めて、ほぼ全滅に近い被害を受け、その被害金は65億円でした。

この事例を踏まえ、これから最大の山場を迎える大船渡湾他の状況をしっかり観察し、その対策を考えていきたいと思います。

今年の夏の終わりとともに、一連の学会活動にも区切りができ、少し落ち着きながら、東日本大震災支援プログラムの第二ステージに取り組むところです。

さて、本日は休日を利用して、豊後の国、国東半島に出かけることにしました。墓参り、姉のお見舞いのために、娘の子供の「しらたまちゃん」も同行する楽しい旅となりました。

まず周防灘フェリーで竹田津へ、晴れた静かな瀬戸内海を渡っていきました。竹田津からは、「昭和の町」がある豊後高田市を経て宇佐市へ、宇佐市にある実家に荷物を運びこんでからお墓へ、さぞかし父母が「しらたまちゃん」を見て喜んだことでしょう。

とくに娘たちは、母に育てられた印象が深く、この旅ごとに、母にまつわる楽しい会話ができ、旅の醍醐味を増していましたが、今回も、その通りになりました。

墓参り後、気分をすっきりさせてから、近くのスーパーに立ち寄りました。この地域は物が安く、驚くほどに立派な生鮮食料品が並んでいますので、いつもそれらを見て回ることを楽しみにしています。

そして今回、私の目にとまったのは、太刀魚の刺身、締めサバ、そして「にぎりずし」でした。これらが安くておいしいのですから、みんなで楽しく、ゆかいにいただきました。

それから、一路、杵築市を通って国東の大分空港へ、ここのレストランで姉を迎えて食事会を開催しました。姉は、「こんなところに来るのは20年ぶり」と目頭を熱くされていました。もちろん、「しらたまちゃん」との感動的な出会いもありました。

一人暮らしで病弱な姉にとって、本日は格別の日になったようでした。

こうして武蔵町を後にし、夕方、帰りのフェリーに乗り込むことができました。

フェリーでは、心地よい船のエンジン音を聞きながら、旅を振り返っていると、いつのまにか、うつらうつらしていました。

「太陽の陽射しは明るく、風はさわやか、1800年前からの歴史が生き残っている国東半島、故郷の豊後の国はすばらしく魅力的でした」

夢のなかで、こう呟いていました。

ゴッホ-23