海水は比較的に白い泡が出やすく、白いだけでマイクロバブルの特徴が発揮されると思いこんではいけません。

また、空気の吸入がなくても、マイクロバブルらしきものが出てきますが、それにも惑わされてもいけません。この場合も、本来のマイクロバブルの特性を発揮することができないのです。

さらに、空気吸入があっても、単なる高速せん断方式、いわゆるエジェクター方式ですが、これも本来のマイクロバブルの特徴を発揮することができません。

すでに、これらは明らかになっていることですが、紛らわしいのは、それらがマイクロバブルの効能と同じだとして、また超高速旋回式と同じ効果を発揮するものと粉飾して述べられていることにあります。

これらは、いずれも、それなりの年月が経てば淘汰されていくものですが、それにしても社会を混乱させてはいけませんので、きちんと明確にしておく必要があると思います。

大切なことは、第1に、超高速旋回式にによる毎秒500回転の高速旋回で、水と空気の摩擦現象を発生させることです。

第2に、空気を吸入して大量にマイクロバブルを発生させるること、これらが、いずれも重要で、そうでないと、私がいう「マイクロバブル」は発生せず、生物活性作用も起こらないのです。

まず、この2つの条件が成り立つことが不可欠なのです。

そこで、気仙沼のマイクロバブルのデモ実験の現場に戻りましょう。

「みなさん、次に、このマイクロバブルがよく出ている海水の中に手を入れてみましょう。両方ではなく片方だけでよいですよ。手を入れたら、自分で、その手を注意深く観察してください」

こういうと何人かが水槽内のマイクロバブル海水のなかに手を入れ始めました。その中には、地元テレビ局のディレクターもおられました。もちろん、その様子をカメラマンが撮影し続けていました。

私も、カメラマンに一挙手一動が撮影され続けていましたので、間違ったことをいうわけにはいきません。

むじゅかしいことをやさしく、そして、正しく説明することが求められていました。

「それでは、水中の手を見てください。マイクロバブルが手に付着しているでしょう。見えますか?」

こう尋ねると、みなさん、自分の手を観察して、気泡が付着していることを確かめることができました。

「気泡が、手にくっついていますね。少し大きめの気泡です。最初は、マイクロバブルが付着するのですが、そのなかに、マイクロバブルがどんどん入っていき、徐々に大きくなります。ですからやや大きめの気泡になります。

まず、それらの気泡が飛び飛びに付着していることを確かめてください。マイクロバブルはマイナスに帯電していますので、自分同士が付着しあうことはありません。ですから、飛び飛びになって付着するのです。わかりましたか?

それから、マイクロバブルが付着しているところは手が汚れているところです。手の汚れているところには有機物が付着しているので、それにマイナス帯電のマイクロバブルがくっつくのです。もちろん、その汚れた有機物はプラスに帯電しています。

マイクロバブルの得意分野の一つに洗浄があります。それは、汚れた部分にマイクロバブルが付着し、剥がすことできれいになるからです」

こういうと、みなさん、自分の手を見ながら、納得した顔になっていきました。また、私も手を入れてみようと思って手を入れる方も出てきます。

「もういいでしょう。入れた手を上げてタオルかハンカチでそっと拭いてください。そして、水につけていないもう一つの手のひらと比べてみてください」

一目瞭然とは、このことを言いますが、目の前の手のひらの色が異なることを、みなさんは、すぐに認知することができました。

「ほんとだ!色がちがう、マイクロバブルの方が白っぽい、きれいだ」

周りの方々も驚いたように、その違いを理解していました。

「みなさん、違うでしょ。これがマイクロバブルの洗浄効果なのです。ですから、海の貝や海藻をきれいに洗うことができるのです。この水槽も徐々にきれいになっていますので、よく観察してみてください。

この海水の中のカキもきれいになっているはずです」

こうして、マイクロバブルの洗浄効果を目の前で、みなさんは、実際に体験的に学習することができました

「みなさん、このように洗浄効果のある泡がマイクロバブルです。そうでない白っぽい泡やエジェクターの泡に騙されないようにしてください」(つづく)。

DSCN0467