久しぶりに、夜遅くまでみなさんと歓談し、楽しい神戸の夜となりました。その後、ブログを書いて急ぎの仕事をする予定でしたが、旅の疲れのせいでしょうか、それもできないまま、そのまま風呂にも入らずに寝てしまいました。

そして、翌朝は、携帯用マイクロバブルで元気になり、暖かい身体で、二日目の研究集会に参加しました。いつものことながら、私にとっては心強い味方のマイクロバブルです。

それにしても、神戸元町付近の群衆が歩く様には驚きました。交通整理をするおまわりさんたちも手慣れたもので、みごとに指示をして混乱を防いでいました。

師走になり、多くの方々が「ルミナリエ」を見て、幸福感を味わいたいのでしょうね。これから、激変がますます起こる世の中であり、それから決して明るい話ばかりではないことを反映しているのでしょうか、せめて、ルミナリエを見て幸福感を味わいたいと思っておられるのでしょうか。

この季節になりますと、やはり一番は、先日見たフランク・キャプラ監督の『素晴らしき哉、人生』です。ジェイムズ・スチュアートが演じる主人公が、クリスマスイブに、偶然の不幸から立ち直る物語であり、それは金貸しの資産家との闘いの映画でもありました。

クリスマスには、鐘が鳴り、電球が飾られます。この鐘が鳴るときに、天使は翼をつけるというマーク・トゥエインの言葉を引用し、それがこの映画の最初と最後の締めくくりとして象徴的に示されていました。

このルミナリエにおいて鐘が鳴るのかどうかは知りませんが、おそらく、これだけの光のショーになると、空のどこからか天使たちが見ているのでしょうね。

光の芸術に接して幸福だなと思っている方々が大勢いることで、そして自分の幸福を実現させることが、ジェイムズ・スチュアートのようにできたなら、ひょっとしたら自らの肩に翼をいただきたいと考えているのかもしれません。

そのうち、私にも、決して大きなものではなくてよいから、翼が生えてくれないだろうかと思っていますが、いかがでしょうか。

ルミナリエを見ずに中華料理を食べに行ったのですから、まだまだ修行が足りないとは思っていますが、今度、そのトゥエインさんに尋ねてみようと思っています。

この2日間、とても素敵な研究集会になったようで、参加者全員がとてもよい刺激を受けたようでした。

うまくいくときは、このようにみなさんの意識がぐっと盛り上がることが起こります。少ない人数でしたが、きっと、これを源流にしていろいろな改革が始まるのだと思います。

この場合、「足元にある泉を掘れ!」、「これに気付くことこそ強いものはない」、常々、そう思っているのですが、今回は、その認識を改めて深めることになりました。

今の時代、とかく上ばかりを眺めて、それに追随することが当たり前になってしまいますと、その足元が見えなくなるようです。

それから、本末が転倒し、主人公が軽んじられ、時には犠牲にまであることがよくあります。この時も足元に泉があることを忘れてしまうのです。

さて、今回の研究討議において、集中的に議論がなされたのは、以下に関係することでした。

「『絶対にあきらめない』日本の技術力・人間力が世界を変える」という用語が朝日新聞の1面を飾った、映画『はやぶさ(遥かなる帰還)より』」

奇しくも3人の講演者が、これと同じことをいい、「技術力、人間力」を鍛える教育像を明らかにしたのでした。

おまけに、それらは、10年、20年という長い年月を通して、いわば歴史の試練で試された実践を背景に語られ、発表されたものですから、自ずと説得力がありました。

私も最後に締めくくりの講演をさせていただきましたが、この間の一連の指向をさらに発展させる糸口を見出すことができました。

これは、日本の将来を担う技術者や人を育てることですから、今後も誠実に追及していきたいテーマのひとつといえます。

その帰路の電車の中で、ブレイクスルー技術研究所事務局長のH先生と協議を行い、来春からマイクロバブル技術に関する基礎セミナーを開催することになりました。

詳しくは、今後逐次明らかにしていきます。マイクロバブル技術の基礎をしっかり勉強していただいて、それを、今後の日本社会にしっかり根付かせるために始めるセミナーです。

もちろん、楽しく有意義なセミナーにするために、知恵を工夫を凝らしたいと思います。「また、次も来て受けたいセミナーとなる」、このようにしたいと思います。

こうして、神戸での研究集会を無事終え、新神戸まで4人で向かうことになりました。その折、昼食を新神戸駅でしたいというので、その4人で、いつもの鉄板屋に行くことになりました。

「安くて美味しいステーキ定食がありますよ」、これにみなさん惹かれたようでした。

「なかなか神戸は詳しいですね」といわれながら、みんなで注文したのが、そのステーキ定食1575円でした。

私としては、来るときに食べれなかった昼食でしたので、その思いが叶えられることになりました。

他の3人は、もちろん初めてのことで、みな、日頃はステーキを食べることはないそうで、それだけ特別の定食となったようでした。

さて、その評判は、目の前と横の方々のステーキを食べるようすで、すぐにわかりました。「ペロッと食べた」という表現が一番当てはまっているようで、それこそ、あっという間に、みなさん食べ終わったようで、私だけが、そのスピードに着いていけませんでした。

「ここに、T高専のK先生を連れてきたことがあります。その後、先生は、神戸に来ると必ず、ここで、この定食を食べられていて、病みつきになったといわれていました。みなさんも、そうなるかもしれませんね」

というと、まんざらでもないような顔をされていました。

お土産は、一貫櫻の「ぶたまん」と「餃子」、それからお馴染みの一番館の「チョコレート」にしました。いずれも、家族に好評なものばかりで、これを持って帰ると、私の出張は歓迎されることになっています。

帰りの新幹線の中では、O高専のK先生と、これまたゆかいな歓談をさせていただきました(つづく)。

LMI-1