マイクロバブル技術の海への適用、これには、「条件適応の原理」が成り立つと思います。

この原理は、外的な海に関する条件と内的条件としてのマイクロバブル技術が一致したときにのみ成長できるというものです。

その具体的な条件の一致について考察をしていきましょう。

その第一は、海水においてマイクロバブルが非常に大量に発生しやすいことです。おそらく、pな事情県下では、淡水の数倍の量を発生させることが可能となります。ただし、マイクロバブルのサイズと分布の特徴にはほとんど変化はないようです。

第二は、汚れた海水ほどマイクロバブルが発生しやすく、どちらかといえば、汚れた自然の海水の浄化に適しているのです。このマイクロバブルの発生量は、海水の有機物の含有量に比例しています。

第三は、海水マイクロバブルがきわめてすぐれた生理活性を誘起させることです。この作用にによって貝は大きく口を開け、魚はヒレを真っすぐ立たせるようになり、よりゆっくりと泳ぐようになります。

この作用が、第一の特徴と結びついて、非常に効果的に働きますので、ここに海水マイクロバブルの特徴と魅力が存在しているといえます。

第四は、空気マイクロバブルによって酸素を溶かすだけでなく、窒素も溶かすことです。これによって酸素とともに窒素も溶けるために、酸素のみが過飽和状態で溶けるという現象は発生しません。これは、自然のバランスが、それらの溶解後も維持されることを示唆しています。

第五は、これらの効果が総合的に発揮されて、汚染された海が浄化され、かつての清浄で豊かな海を蘇生できることにあります。今回の大船渡湾におけるマイクロバブル発生装置104機による大量発生は、それが可能であることを教え始めていて、貴重な成果が出始めています。

清浄でたくさんの生物が育つ海、これが豊かな海であり、かつての海なのです。小エビやヒトデ、ウニ、そして海草が繁茂し、魚の大群が泳ぎ回る海、これが100年前、200年前の海であり、その海を取り戻す必要があります。

海は汚れてしまって、かつての海は取り戻せない、このような固定観念が、漁師のみなさんや関係者、それから学者など多くの方々に蔓延っていました。これらを払しょくし、その蘇生が夢物語ではないことをマイクロバブルの実験が教えているのではないかと思います。

(これと同じことがヒトの老化においてもいえます。若さは取り戻せない、このまま病気を抱えて衰えていくしかない、このように思われがちですが、「おっとどっこい。そうではない」のです。

これは、私だけでなく、こよなくマイクロバブルを愛しているK1さんの最近の様子を見ていても明らかなことで、かれは明らかにかつての豪快な人生を取り戻し始めていますspa

このように、海とマイクロバブルにおいては、条件適応の原理が成立することから、海も成長して、かつての海を取り戻せる可能性があるのであって、これを明らかのすることには小さくない意味があるように思われます。

そこで、東日本大震災の復興から、さらなる発展をどう成し遂げていくか、このシナリオの検討がますます重要になってきます。

科学の力のすばらしいところは、その「期待される効果」を予測できることにあります。それを誰もやったことがなくても、その成果を踏まえて、「それは、こうなりますよ」と示すことができるのです。

すなわち、「鋭く、大きな直観」という科学の力で、近未来を見通すことができるのであり、ここに科学のすばらしくて頼もしい姿があるのですmoon3

それでは、その復興から本質的な発展によって、新しい産業の創生のために拠点形成が、どのようにしたら可能になるか、その必要条件を次に示しながら、その考察を進めることにしましょう(つづく)。

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朝焼けで染まった大船渡湾の夜明け前(YO氏撮影)