今朝は西日本も寒波が襲来して雪化粧のようですね。山陰の米子市の建築家山中さん、大分杵築市の大工運乗さんより、雪の便りがきています。

本日は、久しぶりに早朝散歩に出かけました。こちらもうっすらと雪が積もっていましたが、空は快晴、雲ひとつない状況で、今日あたりは、この瀬戸内海地域が一番暖かいのかもしれませんね。

これも山陰地方で雪を降らせることで、こちらが晴れるということですから、そのおかげということができます。

また、国東の雪景色は、幼いころの体験によれば、それこそ数年に1回程度の珍しいことで、このように雪が積もると授業は取りやめて雪合戦をするのが小学校の習わしでした。

それゆえに雪は大歓迎で、楽しい思い出がいくつも脳裏に残っています。

さて、最近になって、訪問企業が徐々に増えているようです。これも、東日本大震災支援プログラム大船渡プロジェクトのせいでしょうか、さまざまな相談依頼や講演依頼が舞い込んできて少々忙しくなっています。

先日も、ある食品関係の方が相次いで来られましたが、その方々は、最初に何か市販の装置を購入され、それでややよい成果が出たそうで、それを踏まえて、これから本格的に取り組みを行いたいとのことだったようで、その相談を受けました。

この技術は、一見簡単そうに見えて、最初は、それにすぐに取り組むことになるのですが、それがうまくいかないと、途中で簡単に投げ出してしまうことが少なくなく、そこに科学性が問われることがよくあります。

マイクロバブルに関するきちんとした科学的見地と技術的な確立がないと、思うような成果は得られないのですが、そのことの大切さをなかなか理解できないという傾向も一部にあるようです。

また、研究者においても、しっかりした科学的および技術的提示が十分でなく、それゆえに、何か幻想的な理解を与えてしまう傾向があるようで、先日のある技術者から、その明確化の問題を要望されました。

その意味で、マイクロバブルに関する科学論、マイクロバブル技術に関する技術論が不足しているようで、その強化と確立が求められているのだと思います。

この春、桜の花が咲くころには、マイクロバブルの科学と技術に関する基礎セミナーを開催したいと思いますので、どうか、よろしくお願いいたします。

わが国に、マイクロバブル技術をしっかり根付かせるためには、その科学をしっかり学んで、技術に適用できる基盤形成を実現する必要があります。

そうでないと、相手をしっかり説得する知力を生み出すことができません。また、マイクロバブルの科学に基づいた持続的追究力を発揮することができなくなるのです。

いとも簡単に非科学的な理論に引き回され、いざ自分が取り組もうとした現実にであうと、すぐに頓挫して最後には投げ出してしまいがちになるのです。

この経験は、私も同じで、そうであれば、どう乗り越えるのか、そのためにどう知恵と工夫を凝らしてブレイクスルーするか、さらには、そうこうしているうちにセレンディピティの女神がどう舞い降りてくるのか、これを繰り返していくのです。

この実践の積み重ねによって、本物のマイクロバブル技術が確立されていくのです。そのことを小さくない直観によって学んでいく必要があります。

この直観とは、直に考えることであり、粘って考え続けることを意味し、直に感じる力を養成することではありません。

最初は鈍くてもよいのです。考えているうちに、徐々に鋭さを増してアイデアが出てくるのです。

そして偶に、セレンディピティが生まれて、驚くようなことが起きてしまうのです。

その意味で、マイクロバブル技術を用いて成果を生み出すには、拘(こだわ)りと粘り、持続力が不可欠になるのです。

1歳前後の緑子(しらたまちゃん)に学べば、それこそ数秒置きに何度も動作を繰り返し、その作業を経て、その行為を理解していくのであり、この過程は、私の経験を踏まえれば、素晴らしいアイデアが生まれていく過程とよく似ています。

消えては生み出し、生み出しては消える、しかし、その繰り返しの中で、頭のなかにしっかりと刻み込まれていくのだと思います。

これは、イチロー選手の打撃法や和田選手の投球法とも相通じる問題があるのではないでしょうか。

打席に入り、どう打とうか、打者にどう投げようか、その時々で、みな違う打ち方、投げ方になるはずで、マイクロバブル技術の適用問題も、これらによく似ているように思います。

私も、最初のころは、この打撃法、投球法がわからず、ずいぶんと迷うことがありました。

「しかし、お前がマイクロバブルのことを一番よく知っているのだから、手を投げ出したら、あきらめたら終わり、その対象物と現象のなかに分け入り、よく考えろ、わからないときは実験を確かめろ!」

このような声がよく聞こえてきたものです。

科学の目と頭、そして手足がなければ、その目の前の壁をブレイクスルーすることはできないのです。

マイクロバブルのプロになるには、その打撃法、投球法を正しく科学的に勉強する、しかも実践的に洗練させる、これが一番の早道だと思います。

科学としてのマイクロバブルの力を発揮することが重要なのです。決して、わからないこと、l確証のないことに振り回されず、納得のいくことを自らの目、頭、手足で確かめられるようになってください(つづく)。

Piotrfurman1