本日10時より、永年勤続の表彰式と36年間の高専教員としての「離任式」がありました。

前者においては、表彰状とともに記念品をいただきました。

この記念品については、金額が決められていて、その範囲であれば希望のものを選べるとのことで、私は、吉田鞄の「ポーター」を申し出ておきました。

すでに、同タイプのものを愛用していたのですが、これがかなり古くなっていましたので、それをリニューアルすることにしました。

鞄も時が経つと進化して立派になるものですね。

この鞄で感心したのは、内部のポケットの部分が透明のナイロンが使われていたことであり、これで何が入っているかが一目瞭然、いちいち探す必要がなくなりました。

これから10数年は愛用できそうな鞄です。

後者においては1枚の辞令をいただいたのみでした。通常は、これで終わりですが、せっかくですので、一言挨拶させていただく時間をいただき、私としての「一分」の辞を述べさせていただきました。

いよいよ、これをもって「高専教員」としての終止符を打たせていただき、新たな門出に向かうことができるようになりました。

前任の琉球大学を含めると38年ですから、長い期間を終えたことになります。この間、関係者のみなさま方には、なにかとお世話になり、少なくない支援もしていただいたことに対して深く感謝申し上げます。

本当に、ありがとうございました。

さて、通常ですと、これで「すべてが終わり」となるところですが、私の場合はいつも例外中の例外が当てはまります。

この離任式を終えて、さっそく作業着に着替え、いつ終わるともしれない引っ越し作業にふたたび取り掛かりました。

「これが終わるまでは辞めるわけにはいかない」

これが正直な気分であり、「分け入っても、分け入っても、いまだ終わらない引っ越しの山」に躊躇なく分け入ることにしました。