吉田松陰のことを,いろいろと勉強し始め,思いを「新たにする」ことが少なくありません.若くして,純粋透明に,あれだけの学問的研鑽と実践がよくできたなと感心しています.

その松陰の思想に,前にも紹介させていただいた「華夷弁別」というものがあります.これは,野山獄や松下村塾での経験が基礎となり形成された思想のようです.

たとえ,牢屋の中でも,長州萩の松本村という田舎であっても,それらを決して卑下することはなく,自分たちが勉強しているところ,必死で生活をしているところ,そこが一番であり,そこに集う人こそ最も大切である,さぁー,みんなで勉強しよう,このような考えを中心とする思想でした.

私は長い間,「高専」というところで教員生活をしてきましたが,常に,これと同じ問題と付き合うことになりました.

高専というところは,大学や研究所と比べると,有利な研究条件はあまりないが,それでも,どこかに,その不利を有利に変える知恵と工夫があるはずである,それを可能とすれば,逆に高専はよいところ,すなわち都にさえなる,と思っていました.

これと同じことが,高専を退官した後の新天地である国東についてもいえそうです.

人口32000人,私が住み始めた向陽台という団地には,1軒の店もなく,自動販売機も1か所にあるのみです.

もちろん,大学も高専もありません.最高学府としてあるのは高校のみです.

先日,ある自治体の方の紹介で,その地元の教育機関を訪問しました.自治体の方,先生と私で話が弾み,その支援をすることになりました.

その折,野菜の水耕栽培を見せていただきました.

その後,マイクロバブル発生装置を準備し,8日に,それを据え付けに行きました.

その野菜は,幅1m,長さ15m,深さ30cmの水槽内で栽培されていました.先日の視察の際に,心配に思ったことは溶存酸素不足問題でしたので,その計測も行いました.

予定していた2つの装置のうち1台が故障で動きませんでしたので,次の日も伺うことにしました.

そして,ここでドラマが起きていました.

約24時間のマイクロバブル供給で,溶存酸素濃度は約3倍になり,その葉がみごとに変身していました.

すっかりしおれていた葉が,ぴんと張って元気になっていました.わずか1日で,すっかり変化しましたので,みなさん,びっくりするやら喜ぶやらでした.

「さすがマイクロバブル!」

「効果が現れるのは1ヵ月後でしょうか?」と,昨日の別れ際に尋ねられ,

「いや,1週間もあれば十分です」

と,控えめな返事をしたのですが,それが早くも1日後に出現したのですから,これは,マイクロバブルのことを知らない人にとっては「吃驚現象」といえます.

同席した生徒3人や新聞記者さんも,さぞかし新鮮な経験をされたのだと思います.

地方の教育機関において,わずか1日で起きたことですが,その成果は,桁違いの価値を有し,初めての経験だからと吃驚し,吃驚現象が私を含めて感動を呼び起こしたのだと思います.

そういえば,広島のKURIさんも,このような経験をされていましたが,最近はどうしているのでしょうか.このブログを読まれていたら,ご連絡ください.

こうしてしおれたトマトの葉がピンと伸びたことから,松陰の「華夷弁別」のことを持い起こさせる1日となりました.

地元の方々も,その暁には,さぞかし喜ばれることでしょう.

つづく