新居に移ってから初めての本格的な夏が到来しています。

たくさんの雨が毎日のように降っていたかと思うと、今度は暑い夏の到来です。

ここ国東市武蔵町の向陽台というところは、やや高台にあります。ここに住み始めて最初に気づいたのは風がよく吹くことでした。

ですから、この風の問題をよく考えて家を設計する必要があったのですが、そのようなことは、実際に住んでみないとよくわからないことだといえます。

この風を利用して、家の中を風がよく通るようにする、しかも、この風は、一日の時刻においても変化しますので、そのこともよく考えておく必要がありました。

暑い夏ではありますが、これを風通しの良さで、そしてクーラーなしでいかに乗り切るか、これが昨今の最大の問題になっています。

さて、本日は雲一つない快晴、あたりから聞こえてくるのは、鶯、せみ、そしてひぐらしの声、のどかで、時が経つのを忘れてしまいそうな午後の一時です。

最近、家の前の夏草が刈られ、その香ばしい匂いが漂ってきます。

今が一番暑い昼の時刻でしょうか。ぼんやりと外の景色を眺めていると、昼寝をしたくなる気分になります。

夕方には、この陽射しが和らぎ、中庭が心地よくなります。水を打ち、温まったタイルを濡らすと温度が下がります。

ここに座って冷たいものを飲み、ほどよい涼しさを味わってみるのも、なかなかおつなものです。

ここで宵闇がやってくるまで過ごし、リビングで食事を済ませた頃に、賑やかなイベントが起こります。

それはカブト虫やクワガタ虫が、毎日のように飛んでくるからです。おそらく、リビングの電灯をめがけて飛んでくるのだと思いますが、そのやってくる場所がいつも同じで、「今日もやってきた。大きい、すごい!」と大騒ぎになるのです。

屋外にリビングがある家の、その中庭に、まさか、カブト虫やクワガタ虫がやってくるとは思いませんでした。

これだけ、考えても、都会の虫好きの子供たちにとっては、ここは夢のようなところといえるでしょう。

なにせ、自動的に、それらの虫を毎日のように簡単に捕まえることができるのですから、それこそ毎夜のごとく胸躍らせることになるでしょう。

しらたまちゃんも、カブト虫が好きのようで、「大きいね!」を連発しながら、嬉しそうに眺めて喜んでいました。

さっそく、虫かごをかって2、3匹入れましたが、それ以上は捕まえないことにしました。これらを皆捕まえてかごにいれると、すぐにいっぱいになってしまうからで、見るだけで十分となりました。

それにしても、このように子供たちがワクワクする中庭になるとは夢にも思いませんでした。

明日は、どんな大きなカブト虫がやってくるのでしょうか。

これから夏の宵が楽しみです。

つづく

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